*第27話 『それでも、俺は行く』 ページ4
音「翔…っ!!」
「起きたの?美風先輩から聞いた?」
翔「おう、優香のことだろ?優香が、ずっと籠ってるって」
音「うん。」
すると、音也たちは、悲しそうな顔をして
音「僕たちも、面談断られちゃったんだ」
翔「…」
音「だから、翔も…行っても無駄だと思う。」
「いや、おねぇちゃんのことを考えたら行かないほうがいいと思う。」
翔「いy((那「翔ちゃん。」なんだよ」
那「今回、僕はさすがに翔ちゃんには賛同できません。」
「ぼくも、音也君と同じ意見です。」
「それでも、いくというなら…」
那月は、俺の顔を見て、微笑むと
那「それなら、翔ちゃんには“できる”っていう」
「確かな思いがあるということ…だから、止めません。」
意外だな…那月が、んなこと思ってるなんて
那「でも、僕は確かに止めましたからねっ!」
翔「おうっ!!」
ト「私たち皆、四ノ宮さんと同じ意見です。」
翔「サンキュウッ!皆」
俺が足を踏み出そうとすると、
聖「待て、来栖」
真が冷静な口調で、俺を止めた。
翔「なんだ?」
真「一つ、助言をしてやろう」
翔「助言?」
真「あぁ先輩は、俺たちが嫌いなわけじゃない」
「先輩は、人を信じられなくなっているだけ…いや、」
「先輩は、最後に
『私が居たら、皆を不幸にしてしまう』
そう言っていた。それが、助言…いや、ヒントだ。」
翔「真…」
真「行って来い、来栖。」
「俺も、おんなじ気持ちだ。」
「先輩のあの輝いた笑顔を、もう一度見たいからな…」
翔「そうだな、じゃあ行ってくる。」
――――――――続く――――――――――――――――――――
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作者名:きょうや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/gamu/
作成日時:2014年1月1日 17時