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第九十一話 ページ27

A「……来ないな」


シャワーを浴びて部屋に来てもなお、クロハの姿は見当たらなかった。


あのデート…いや、お出かけ以来クロハは姿を見せなかった。


いつも姿を見せているのに慣れた私は、少し寂しさを感じた。


A「まさか、裏切った?」


今日の話で思い出したが、クロハはいつ裏切ってもおかしくない敵の存在だ。


A「いや、でも今日おかしかったしなー。」


いきなりちょっかいを出してきたり、赤面したりと、謎が深まる一方だった。


A「異常事態…は、ないか。」


だとしたら、一体なんだろうか。


『今日は、その…ありがとな。』


クロハの言葉を思い出し、途端に顔に血が上る。


A「いや、ない。そんな事は…」


絶対にない。


自分にそう言い聞かせた。


なのに頭の中は混乱状態だった。


A「だってあいつは、敵…っ!」


戦国時代に父を亡くした娘が敵討ちの相手に向かって言うような私の姿は、まさに周りからみたら『何だ、こいつ』と言われそうなほどおかしかった。


A「そういえば、喉乾いたな。」


喉が乾いては、眠れはしないということで、リビングの方に向かった。


すると、見慣れた姿のセトが水を飲んでいた。


セト「あ、A!どうしたんすか?」


A「いや、ちょっと水を飲もうと…。」


セト「了解っす!はい!」


A「…どうも。」


手軽く渡された新しいペットボトルを受け取り、私はソファーに座った。


A「こんなに遅くまでバイトやってるなんて大変そうだね…。」


セト「そうっすねー、でも慣れれば問題ないっすよ!」


セトも私の隣にストッと腰を下ろした。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ああやべ( ゚д゚)


フラグたちそうだった((汗

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年1月20日 2時

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