第八十七話 過去編 ページ23
A「ないなー…。」
先程から食料を買うついでにコンビニなどに寄ったりしているが、どうしてもUSBが見つからない。
A「お盆だからネット配送は無理か…。今日何日だっけ。」
携帯の表示された画面を見ると、8月15日午前11時30分過ぎ、と文字が映った。
A「もう夏が終わるのか…早いなー。」
夏はあまり好きではないが、季節の変わり目になると、つくづく寂しい思いもする。
A「てか早く帰らないと罰とか当たらないかな?」
何も知らずに能天気の私は正常時間で家の方角に足を進める。
案外足が早く進んだもので、ドアのすぐ目の前に辿り着いた。
A「…って、あれ?鍵空いてる…。」
おかしいと思った私は、慎重にドアを開けて足音を立てずに部屋の静かなリビングの方に進んだ。
A「………?」
リビングは部屋の一角にあるので、辿り着くまでは一階の中で長い方だった。
ようやく辿り着いた瞬間、私は床や壁に傷がついている事に気がついた。
そして部屋の光景に息を飲んだ。
A「なっ………雅樹!?」
目の前には、気絶寸前の雅樹が壁に黒い蛇で縛り付けられており、反対側に立っている黒い男は、持っている銃で弄んでいた。
その男は、私を見るなりニヤッと口角を上げ、こう呟いた。
?「よお。おかえりお嬢さん。___これからが本番だぜ?」
男はふうっと銃口から出ている煙を吹き、雅樹の方に銃を向けた。
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年1月20日 2時