検索窓
今日:2 hit、昨日:32 hit、合計:1,445 hit

第八十七話 過去編 ページ23

A「ないなー…。」


先程から食料を買うついでにコンビニなどに寄ったりしているが、どうしてもUSBが見つからない。


A「お盆だからネット配送は無理か…。今日何日だっけ。」


携帯の表示された画面を見ると、8月15日午前11時30分過ぎ、と文字が映った。


A「もう夏が終わるのか…早いなー。」


夏はあまり好きではないが、季節の変わり目になると、つくづく寂しい思いもする。


A「てか早く帰らないと罰とか当たらないかな?」


何も知らずに能天気の私は正常時間で家の方角に足を進める。


案外足が早く進んだもので、ドアのすぐ目の前に辿り着いた。


A「…って、あれ?鍵空いてる…。」


おかしいと思った私は、慎重にドアを開けて足音を立てずに部屋の静かなリビングの方に進んだ。


A「………?」


リビングは部屋の一角にあるので、辿り着くまでは一階の中で長い方だった。


ようやく辿り着いた瞬間、私は床や壁に傷がついている事に気がついた。


そして部屋の光景に息を飲んだ。


A「なっ………雅樹!?」


目の前には、気絶寸前の雅樹が壁に黒い蛇で縛り付けられており、反対側に立っている黒い男は、持っている銃で弄んでいた。


その男は、私を見るなりニヤッと口角を上げ、こう呟いた。


?「よお。おかえりお嬢さん。___これからが本番だぜ?」


男はふうっと銃口から出ている煙を吹き、雅樹の方に銃を向けた。

第八十八話 過去編→←第八十七話 過去編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年1月20日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。