【ヒロアカ×FT】元滅竜魔法（とその他諸々）の使い手は幻のヒーローであの人の妹らしい

8話 ページ9

今、何て・・・

「もう一回、言って。」

この言葉が空耳じゃなかったことを信じたくて、私は頼んだ。

「えっと、其の痣？

というより紋章が妖精みたいで素敵だねって言ったんだけど・・・

何か気に障るような事言っちゃった！？ごめn「違う！」」

あ、つい大声で・・・

「・・・何か、あったの？」

「昔、施設の子にこの紋章が気持ち悪いって言われた。

凄く悲しかった。

凄く、大事なものだったから。

其れを否定されて貶されて悲しかった。

だから何時も左手を手袋で隠してた。

だけど

家族に隠し事はしたくなかった。

・・・本当に、気持ち悪くない？

怖く無い？

気味が悪くない？

・・・この紋章で、嫌わない？」

「嫌うわけ無いだろ！

だって・・・





今日初めて会ったばっかりだけど僕らは家族なんだ。その紋章ぐらいで嫌いになったりするもんか！

Aは僕の大事な家族だよ！」

・・・初めて、言われた言葉だった。

心の蟠りがいとも簡単にほどけて行くのを感じた。

こびり付いていた心の錆が洗われて取れて行く。

凄く、安心した。

安心したと同時に私はまた泣き出してしまった。

「ありがとう、ありがとう・・・」

其れしか言えなかった。

さっきの言葉は其れ程までに私が求めていた言葉だったから。

「今まで沢山辛い思いをさせちゃってごめんね・・・」

「・・・ック、出久はッ、悪く無いッ、素敵だねって、言って、貰えてっ、凄くっ、嬉しかったッ。

本当にありがとう・・・！」

其の後はずっと出久に優しく背中を叩いてもらい

気付けば2人とも夢の世界へと意識は落ちて行った

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