術式：ボーカロイド

2曲目 ページ2

『....ミク、ちゃん..？』
“うん！ミクだよ！”

アッかわいい....じゃなくて。


『え？なんでミクちゃん？というか、なんで会話できてるの？』

“うーん、そこはもう、考えるな、感じろ、だね！”

『ｱｯﾊｲ』


了解マスター...いやぼくがマスターだね。


違うわ。ぼくが聞きたかったのはそれじゃない。


『ミクちゃん、ぼくって今、どこにいるの？』

先ほどからの最大の謎を尋ねる


すると、“あ、説明し忘れてた！”と、どこからともなくパワーポイントのようなものを持ってくるミクちゃん。
何それすごく便利だね()


ミクちゃんは、じゃん！と、取り出したそこに書いてあった文字を読んだ


“呪術廻戦の世界にトリップ....ということで、今マスターは呪術廻戦の世界に居るよ！

ボクはマスターの“術式”なんだ！”



.........は？


『....え？呪術廻戦って....あの某鬼を滅する系漫画ぐらい人が死ぬやつ？モブなんて一目散に殺されるやつ？？』

“ん？うーん、多分！”

『終わった』


思わず天を仰ぐ。耳に繋いだイヤホンからミクちゃんの心配する声が聞こえる

大丈夫大丈夫。これはね、現実逃避っていうものなんだよ

まじかぁ......此処呪術かぁ......
そりゃ見覚えないはずだよなぁ.......

なんて、一人納得してしまう。

...って、今は西暦何年なんだろう....


『ミクちゃん、今って西暦何年？』

“今？今はね、2005年だよ！”

『ﾜｧｵｹﾞﾝｻｸｼﾞｬﾅｧｲ...』
作「訳:ワァオ原作じゃなぁい...」

っつーことはつまり、まだげとぅーは謀反を起こしていない...？？

そこまで考えて、視線を感じた気がして前を向く。


するとそこには、

「ｹｹｹｯ」

あきらか人間じゃない奴がいた。

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