関西弁の声優さんPart2

7話 ページ7

『こんばんは』

小野D「こんばんは、Aちゃん」


神谷「こんばんはー」



スタッフさん達からの視線が痛い…あぁそうか、この人達もか



でももうめげないよ









少しセッティングをしているときに




〈…あ、あの〉


スタッフの子が話しかけてきた

新人かな…？



『…何でしょうか？』


〈これ…！〉

そう言い渡されたのは小さい紙袋に手紙を貼っつけてあるもの


その手紙には、不慣れな手つきで書いた、「大好きです」と言う一言が書いてあった


『これは…？』


〈私の友達が病気で、手があまり動かなかったんですけど、今日の朝これ書いてて、咲乃さんに渡してって言われて…〉

中を除くと可愛らしいクマのキーホルダーとクッキーが入っていた




〈私も友達も、咲乃さんのこと応援してます！！なので、百野さんになんか負けないで下さい！！〉



沈黙が流れる









私は頭に手を乗せる





『…おおきに。嬉しいわ。君も頑張りや？その友達ちゃんに言ってくれん？私も大好き。おおきにって』

『…絶対負けへんよ。私は勝つ。応援しててね』


〈は、はい！！〉


私はそう言ってニコッと笑う









小野D「…流石Aちゃんだね」

神谷「…だね。Aちゃんにしかできないことだね」







クッキーを食べてみるとめっちゃ美味しい




『…うまっ』






小野D「Aちゃんそろそろ始めるよ笑」


『ん！っ…はい！』


そう言い放送がスタートした

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