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病気のお話 うらたぬきside ページ28

俺がAの家を出て、病室に着くと、Aのベッドに沢山のプレゼントが置いてあった。

「これ…は?」

セン「僕らへの…プレゼントらしい…です」


ベットの上には色とりどりの箱が置いてあり形は全て違う。
そして、赤い箱にはさかたんへ、青い箱にはそらるへなど箱の上に名前が書いてある。

箱は自分たちのイメージカラーだった。


さか「なんで…や…ねん…」

志麻「ごめん…っ…!」

セン「バカなんか…ぁ…!」

まふ「A…!」

そら「ごめんな…A…」

96「A…!A…!!」

皆がベッドに の上から自分へのプレゼントを取っていき残ったのは緑の箱。

俺はこれを取っていいのか?あんなことを言った俺に…

そう思っているとくろが俺に言った

96「取ったって…A…うら…た…んのこと…ずっと…好きやって…言ってた…し…」

その言葉に背中を押されベッドに近づいて緑の箱を取る。
中を開けると、






〈大好き〉
と可愛らしい文字で紙に書かれており、その紙をどけると、




「っ……」

緑のクローバーのペンダントが出てきた。

俺はそこで俺とAが別れる前にした最後の会話を思い出した。



《わーたーるー》

〈なーにー〉

《さっきからパソコン見て何してるの?》

〈あー、これ欲しいんだよ〉

《ん?ペンダント?》

〈そ、クローバーの、でも高ぇんだよな…〉

《ふーん、それってネットでしか買えないの?》

〈いいや、本店で買えるけど行く暇ねぇんだよな〉

《へー、って時間大丈夫なの?》

〈ってやべ!行ってくるわ!〉

《んー、行ってらっしゃい!》





「ばかぁ…」









今は何時だろう?皆、泣き疲れたような顔をしている。


96「皆、聞いて欲しい」

96「Aは、この世にはいいひん。けどわし達の傍に、心に居る。それだけ忘れんとこ!わかったら解散!皆が泣いててもAは笑顔にならん!皆が笑顔にならんとAも笑顔にならん!!」

とくろが笑って言ってきた


「…だな…!」

そら「だね、今日は皆集まる?」
96「いや、解散言うたやんw」
そら「あ」
まふ「天然ww」
そら「あぁ、もうやだww」

志麻「センラくん、うじうじすんな!!」

セン「はぁ!?してないわ!」

「うるせぇw」
さか「まぁええやんかw」




皆が病室から出ていく。

俺は立ち止まり、後ろを振り返る。








「ありがとな!」

そう言い、病室のドアを閉めた

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あめ - 病気のお話に感動しました....!!!!別のお話も楽しみにしてます! (2018年12月20日 19時) (レス) id: f61604c0e6 (このIDを非表示/違反報告)
三國おと♪ - 泣いた・・・・・感動?みたいなので泣いた・・・・・親がどったの?って言ってた。カオスな状況だった。面白かったです! (2018年11月30日 16時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐の尻尾 | 作成日時:2018年11月24日 1時

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