病気のお話 夢主side ページ22
『ん…』
私は泣き疲れてその場で寝たみたい。
『…始めるか』
私はパソコンを開いてまず、デザイナーの仲間。そして社長。親友にメールをした。すぐに返事が来たが返信は後回し。
次に、歌詞を書く。無理をしてでも今日中には完成させたい。
『…フレーズが思い浮かぶ…これ、いけるな』
そう確信した私はフレーズを次々にメモに打っていく。
ある程度書き終わると、ちょうどお腹が空く。冷蔵庫からゼリーを出し食べる。そして、また作業に戻る。この繰り返しを続けていると、1つ電話がかかってきた。
『何ですか』
「リーダーと別れたんですか?」
この声は渉と同じグループで歌い手活動をしているセンラさん。
『はい、別れましたが』
少し素っ気なく返す。あ、どっちもスピーカーみたいで雑音が少々入っている。
私の方はあれだね、タイピング音だね。
セン「さっき、リーダーから聞きましたよ、最低ですね」
最低…か
『そうですか、話は終わりですか?』
セン「…1人ずつ話してもええですか?」
『どうぞ、お好きなように』
志麻「お前がそんな奴とは思わなかったわ」
『そうですか』
坂田「もう、リーダーに近づかんといてな」
『言われなくても』
うら「今までありがとな、じゃあ」
『では』
ツーツーツー
『素っ気なく返しすぎたかな?』
そう自分自身に問いかけながらパソコンに歌詞を写す。
『…っしゃあ…次…曲…』
『あ、ツクートしとこ』
==========
夜☽低浮上
@starnight
昨日からゼリーしか食べてません。お腹が空きました。でもやることあるんでやりきるまでゼリーしか食べないと思います。
新曲あげますが、いつあがるかわかりません。
==========
リプには「ちゃんと食べてください!」とか、「新曲!?」とかある。
でも、ほとんどが「夜さん、おかしくない…?」だった。
『バレへんようにせんと…あ、あいつなら言ってもええかな』
Aおーい、今ええか?
96猫ほーい?何でしょー?
A今から私んち来れる?来れたら来て欲しい
96猫了解ー、すぐ向かうわ
『来るん待っとくか』
ピーンポーン
96「来たぞー」
『おー、来てー』
96「んで、どした?」
『唐突に言うけど、私いつタヒぬかわからん』
96「え?」
『脳腫瘍になった。グレード4』
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次行きます
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あめ - 病気のお話に感動しました....!!!!別のお話も楽しみにしてます! (2018年12月20日 19時) (レス) id: f61604c0e6 (このIDを非表示/違反報告)
三國おと♪ - 泣いた・・・・・感動?みたいなので泣いた・・・・・親がどったの?って言ってた。カオスな状況だった。面白かったです! (2018年11月30日 16時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐の尻尾 | 作成日時:2018年11月24日 1時