1-4 星と出会うこと ページ4
待っている間、と通されたのは、現在は火はついていないが、暖炉のある部屋だった。
中央にテーブルが置かれており、その周りに並べられた椅子にそれぞれ腰掛けた。
昴は結構な距離を歩いて来ていた為、座って待っていられるのはありがたかった。
「あ。君、名前は?」
そういえば、とでも言うように男が名前を問う。さして隠さなければならないような理由も無かったため、特に抵抗無く昴も答える。
「あ、そうですね、名前。僕は、瀬戸昴、と言います」
「昴くん、かあ。いいね、星の名前だ」
「ありがとうございます、ご存知なんですね」
まあね。と、答えてはいたが、この人は何でも知っていそうだと昴は感じていた。
「あの、それで、あなたの名前は?」
「ああ、そうだよね。君に名乗らせておいて私は名乗らないというのもおかしい」
男は、ふふっと上品に笑って、口を開いた。
「私は、三日月。三日目の月で、三日月だよ」
"三日月"
なんだか、すごく、似合うと思った。
「三日月、さん、ですか。・・・へえ、珍しいお名前ですね」
「んー、まあ名前と言っても職場での愛称、のようなものだけどね。そこまで深く関わることも無いだろうし、そう呼んでくれていい。というか、」
三日月は、先程の上品なものとはまた違った、無邪気そうな笑みを浮かべた。
「偶然だねえ、月と星って」
「ああ、確かに、ちょっと関係してますもんね」
なんだか楽しそうに笑う三日月を見ていると、無意識に張っていた昴の気も緩んできた。
昴が見た一面だけの話ではあるが、悪い人では無さそうだと、少しほっとした。
この後に起こることを知らなかったのだから、仕様がないといえば仕様がない話である。
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腕時計
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文羽238 - 米子さん» すいませんw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - 文羽238さん» こんにゃく畑選びましょうよ。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» アンケート、「あなたは何と見る?」ってやつですかね? 普通ーに自分の家って答えちゃいましたw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - そういうことですか。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» おお、同時でしたかw(まあ、私のはちょっと書き換えただけなんですけどね・・・。) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文羽238 | 作成日時:2018年6月22日 23時