1-3 星と出会うこと ページ3
「ごめんくださーい」
昴は屋敷の中に向かって声をかけた。
しばらく待っていると、コツコツと足音が響き、黒髪の男の人が現れた。
男は昴をじっと見つめてから、ああ。と呟き、微笑を浮かべる。
「あの、このお屋敷の方、ですかね」
当然そうだろうと思いつつも、昴は声をかけた。が、返って来たのは予想外の言葉だった。
「んー、それが違うんだよね」
「・・・え」
驚いた昴は、一瞬固まってしまった。
「え。では、あなたは・・・?」
「私もどちらかというと客側だよ」
「ああ・・・なるほど」
ならば何故出迎えるのかなど疑問はあったが、なんとか納得のいく答えが返って来たことに、昴は多少ではあるが安堵した。
「どうやら、ご主人に別のお客様がいらっしゃっているようでね。少しの間、待っているように言われたんだけど」
「え、ここで、ですか?」
「ああ、いや。ちゃんと部屋に通されたのだけれど、何せ暇でね。ちょっと出て来たところさ」
少し話しただけではあるが、昴はこの人はマイペースな人なのだろうと感じていた。
普通、他人の、しかも客として訪れているはずの家を、勝手に歩き周ったりなどしないはずである。
昴が多少失礼なことを考えている間も、男は微笑を浮かべていた。
「それじゃあ、中に入っていようか。君も来るだろう?」
「あ・・・はい」
曖昧に、ヘラりと笑いながら、昴はやはりマイペースな人なのだなと考えていた。
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文羽238 - 米子さん» すいませんw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - 文羽238さん» こんにゃく畑選びましょうよ。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» アンケート、「あなたは何と見る?」ってやつですかね? 普通ーに自分の家って答えちゃいましたw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - そういうことですか。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» おお、同時でしたかw(まあ、私のはちょっと書き換えただけなんですけどね・・・。) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文羽238 | 作成日時:2018年6月22日 23時