検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,236 hit

1-3 星と出会うこと ページ3

「ごめんくださーい」

昴は屋敷の中に向かって声をかけた。

しばらく待っていると、コツコツと足音が響き、黒髪の男の人が現れた。

男は昴をじっと見つめてから、ああ。と呟き、微笑を浮かべる。

「あの、このお屋敷の方、ですかね」

当然そうだろうと思いつつも、昴は声をかけた。が、返って来たのは予想外の言葉だった。

「んー、それが違うんだよね」

「・・・え」

驚いた昴は、一瞬固まってしまった。

「え。では、あなたは・・・?」

「私もどちらかというと客側だよ」

「ああ・・・なるほど」

ならば何故出迎えるのかなど疑問はあったが、なんとか納得のいく答えが返って来たことに、昴は多少ではあるが安堵した。

「どうやら、ご主人に別のお客様がいらっしゃっているようでね。少しの間、待っているように言われたんだけど」

「え、ここで、ですか?」

「ああ、いや。ちゃんと部屋に通されたのだけれど、何せ暇でね。ちょっと出て来たところさ」

少し話しただけではあるが、昴はこの人はマイペースな人なのだろうと感じていた。

普通、他人の、しかも客として訪れているはずの家を、勝手に歩き周ったりなどしないはずである。

昴が多少失礼なことを考えている間も、男は微笑を浮かべていた。

「それじゃあ、中に入っていようか。君も来るだろう?」

「あ・・・はい」

曖昧に、ヘラりと笑いながら、昴はやはりマイペースな人なのだなと考えていた。

1-4 星と出会うこと→←1-2 星と出会うこと


ラッキーアイテム

腕時計

ラッキーアルファベット

X

ラッキーカラー & ラッキーパーソン

緑 ??


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:非恋愛物 , 人物名固定 , (今のところ)ミステリー風   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

文羽238 - 米子さん» すいませんw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - 文羽238さん» こんにゃく畑選びましょうよ。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» アンケート、「あなたは何と見る?」ってやつですかね? 普通ーに自分の家って答えちゃいましたw (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - そういうことですか。 (2018年6月26日 0時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
文羽238 - 米子さん» おお、同時でしたかw(まあ、私のはちょっと書き換えただけなんですけどね・・・。) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 4f24abb809 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:文羽238 | 作成日時:2018年6月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。