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日常、大団円(!)。 ページ33

手「世話になったな」
跡「ハッ、いつものことだ」
白「まあせやなあ、ほんならまた頼むわ〜」
幸「そうだね。なんだかんだで楽しかったし」

部長ズが、にこにこ(一名除く)しながら。
そう、昨日の今日ので突然だけれど、合宿は終了。つまり帰宅。帰校?
本当、次から次へと色んなゴタゴタがあってすっかり忘れてたけど…。

薫「A、身体気を付けろよ」
貴「何ソレ。今生の別?」
薫「言ってみたかっただけだ」
貴「だと思った」

変なところがツボな父さん。

越「…A先輩のお父さんなんかキャラ変わってないスか?」
貴「変に子供なの」

苦笑いしてたら、

財「べ、別に寂しいとか思うてへんけど……ちょっとくらいはウチに遊びに来ればいいっスわ」

硬直2秒。

貴「謙也……」
謙「お、おう……」

デレきたぁああ!! というアイコンタクト、この間0.5秒。しかも真顔。ここ重要。

財「……なに真顔で明後日向いてガッツポーズしてはるんスか」

拗ねる光。もう後輩可愛い。

切「Aせんぱぁい、帰るっすよ〜」
幸「他校さんといつまでじゃれてるつもりなんだい?」

わお。なんでそんなほっぺ膨らんでるんだい赤也。精市、笑顔怖い。
…おう、バス着いてたのね。ごめんなさい。だからそんなキラキラビューティスマイル向けないで。
内心悲鳴の嵐だけれど、表に出さずにキャリーバッグを転がして。

不「乗せるよ」
貴「あっ、ありがとっ」

不二さんがトランクスペースに乗せてくれるそうだからお言葉に甘えて、私はたたたっとステップを駆け登る。精市と赤也以外は既に席についている。
…私はやっぱり精市の隣なのね。
いや、そんなことはどうでもいい。
ガラッと窓を開けて…

貴「ってここ奴らがいるとこと反対かっ!」

通路挟んで向こうの座席列はテニスラケット置き場。最も、私らの隣は精市のラケットバッグしかないけど。
バスの窓を開けて…あっ、バスが動き出す!

貴「まっ、またなーっ!!」

私は男か。
と自己ツッコミしそうになったが。
大きく大きく手を振って、私は叫ぶ。

貴「た、た、…っ、楽しかったよ!!」

即座に顔が熱くなり、流れ出した車窓の向こうの連中は、あの手塚部長でさえ驚愕の表情。
開けた時の倍速で閉めて。
振り返る。

貴「…ッ〜!」

微笑む顔。全員、優しい顔。
…私の、仲間。
バスの座席で膝を抱えて顔をうずめる。

貴「これからもよろしく」

光速で呟く。
こちらこそ、と聞こえたのは、気のせいか幻聴ってことにしておいた。

或る日の部活日誌。→←日常、大団円(?)。



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椿(プロフ) - NANOMANOさん» ありがとうございます!!! 私も、ツンデレコンビのデレは大好きです。財前君もっとデレろ…! (2014年11月6日 21時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
NANOMANO(プロフ) - 財前が可愛いです。ものっそい可愛いです。デレをありがとうございます。いつでも応援します!ファイト! (2014年11月6日 3時) (レス) id: f5d752c2cb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - キー子さん» ありがとうございました!! 続きは…うん、これ以上のカメですが、お付き合い頂ければ幸いです。 (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 七夕♪さん» 光栄です! こんなカメ足にお付き合い頂き、ありがとうございました! (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
キー子(プロフ) - お疲れ様です!日常にスポットを当てていて親近感がわくお話でした(^ν^)続編があるのならば是非また応援します!絶対!! (2014年11月1日 22時) (レス) id: 9a1f8b418f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2014年6月8日 19時

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