37話 ページ38
シウside
慎重になるのは当然だ
けど、その時点で既に事は起こっていた
気づいた時点で後手に回っていた
となると、こうなるのは必然だったろうか
カウントダウンどころじゃない。もうとっくに爆弾は爆発している
強いていうなら、周りの爆弾に対し誘爆を起こしている状態だ
一番大きな爆弾は「まだ」ってだけ、間に合ってるといえるのかもしれない
クロウ「エデンの娘がいるって聞いて、超特急できたからな。なんでランヌさんの部下って教えてくれなかったんだよ」
ランヌ「シャラップ。そもそもあなた方が直ぐに、きちんと、正確に報告してくれればもっとスムーズに対応できたはず
それに。詳しく伝えれば、私をすっ飛ばしてエマのもとへ向かったでしょう？」
ああうん、容易に想像できるね
エデンのことは話でしか、報告書の中でしか知らないけれど、どんな人物なのかはよくわかる
クロウは、そんなエデンによく似ている。流石、探索師のマイスターなだけあるなと言えるくらいに
ランヌ「上司として…ゲルダさんから託された者として！私にはエマを守る責務がありますから」
守る、か
ランヌさんが言うと、重みがあるな
この人は本当に守ろうとしているのだ
全身全霊で、エマの一生を、己の限り、守ろうと
そう決意しているのだと、よくわかる
なんせこの人は、元騎士の身だ
守る。その一言のに込めた意志は、並大抵ではあるまい
クロウ「ひでえな、俺たちはそんな悪い虫じゃねぇって」
『当たり前のように遺跡大破して貢献と大失態を同時に行っている君らが言っても説得力のかけらもないのは理解してるかい？』
グランフレア「すまん……本当にすまん……！」
尻拭いの手配を担当している身としては、これに関して口挟む権利があると思うんだよね
インテル「＿＿20年以上もお前に存在を隠し続けてきたエデンが、今になってこんな手紙を寄越してきた理由はわからない
だが事実として、手紙に記されていた黒い妖精が現れた」
ルベルト「エマ。彼らは……黒妖精はその鍵の中かね？ぜひ会ってみたい。呼んでくれないか」
エマ「はい＿＿」
『恐れながら陛下』
了承しようとしていたエマを遮り、口を開く
黒妖精が何か、理解していない上にまだ現実味に乏しいのはわかる
ここで黒妖精に出てきてもらうこと自体には賛成だ
彼らとは話をしておくべきだ
けど、無意識であろうとも。その考え方には口をはさみたい
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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