蛇の娘ー賢者の石ー (ページ7)

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第6話ページ7

ホグワーツでの暮らしははっきり言えば退屈。
する事と言ったら勉強だけだ。

今日の授業は魔法薬学。
セブルスの授業だ、彼奴は私を警戒している。
だが、私も彼奴を警戒している。

互いが互いを警戒して監視してるのだ。

A(だがセブルスは私を監視する理由がない)

彼奴も父の配下に居るのだから
その娘である私に逆らえるわけがないのだ。
なのに、監視してくるということは…裏切りか？

いや、まだ何も言えない少しだけ様子を見るか…。

ハリー「Aは凄いや…」

A「なにが？？」

ハリー「いや、頭がいいからさ？」

……当たり前だ。
私は父に失望して欲しくない。

きっと、きっとホグワーツを最優秀で卒業したら
アイシテくれる筈なのだ。

私に冷たい父はきっと微笑んでくれる。
そう信じてる。

スネイプ「このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げた事はやらん、そこでこれでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。

フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中を這い巡る液体の繊細な力」

いきなり、教室に入ってきた瞬間始まる演説。
私は演説を聞きに来たのではない。
勉強しにきたのだ。

A(早くしろよ…)

スネイプ「ポッター！

アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じた物を加えると何になる？」

ハリー「……分かりません」

スネイプ「ポッターもう1つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたらどこを探す？」

ハリー「…分かりません」

スネイプ「ポッター、モンクスフードとウルフベーンとの違いは何だね？」

ハリー「分かりません」

こんな、簡単な問題も分からないのか…
ハリーポッターも名だけだな。

スネイプ「ミス・マルフォイ…答えろ」

冷めた目で見つめてくる…挑戦状か。

A「はぁ… アスフォデルとニガヨモギを合わせると眠り薬となります、あまりに強力なため生きる屍の水薬と言われています。

ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で大抵の薬に対する解毒剤となります

モンクスフードとウルフベーンは同じ植物で別名をアコナイトとも言うがとりかぶとの事です。」

スネイプ「…よろしい、諸君何故今のを全部ノートに取らんのだ？」