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K side
「ねーねーわたー！」
1ヶ月に一度の長時間収録。合間の弁当時間、いつも通りの会話が聞こえる。
「えー？あっちがかわいくない？あれ一緒に買おうよ！」
聞きたくなくても拾ってしまう声を、
「いつにするー？この日だめ？」
シャットダウンする方法があれば。
そう思いながら半分ほど食べた弁当を置いたとき、携帯が震えた。
タバコと携帯を持って控え室を出る。
「おおくら？どうした？」
『休憩かなーと思って電話したんやけど、大丈夫か？』
「うん。いま弁当食ってた。」
『ちゃんと食うたか？』
「ん、あんま腹減ってないし、半分食った。」
『…大丈夫か？体調悪いんか？』
「いや？あんま食う気にならなかっただけ。おおくらは？終わったの？」
『いまこっちも休憩や。もーちょいで終わるけどな。お前は今日遅いねやろ？』
「うん。てっぺん越えるから、先寝とけよ。」
『ちゃんと帰ってきてや。』
「他にどこ帰んだよ。」
『寄り道しなや？』
「おかんかよ！」
おおくらのおかげで久しぶりに現場でちゃんと笑えた気がした。
「電話ありがと、あとちょっと頑張ってな。」
『ひろみつもな！じゃあまた後でー』
電話を切ってから楽屋へ戻る。
「え、ミツ？」
玉が驚いたような声をあげる。
「なに。帰ってきたらだめなのかよ。」
そう言いながら残りの弁当に手を伸ばす。
「食べるの？」
「食っちゃ悪いか。」
「いや、いいんだけど…」
変なの。まぁいいけどさ。そう思いながら食べきって、少し眠った。雑音は聞こえなかった。
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imtr(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！同じように思ってらっしゃる方がおられてなんだか安心しました。少しでもこのお話が気晴らしになっていれば嬉しいです！ (2021年2月22日 23時) (
レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 私もその発言にもやもやしていました…この話を読んで少し心が軽くなった気がします！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年2月20日 15時) (レス) id: 81c528a286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：imtr
| 作成日時：2021年2月18日 20時
