D.gray-manー2人で歩く道② (ページ15)

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花開く瞳＊集合ページ15

神「ーーおせぇよ、どれだけノロマなんだよこのノロモヤシ」

ア「アレンですって何回言えばわかるんですか、このバ神田。別の任務先から向かって来たんですから、少し時間かかったんですってば」

集合場所である、とある街の建物の入り口に仏頂面の神田が立っていた。
後から合流するアレンを案内する為である。

顔を合わせるや否や、直ぐにこの口喧嘩。相変わらずだ。

ーーアクマ達が多く出現していると報告があったこの街に、神田とファインダーが訪れて討伐をしていたものの、少し問題が起きたのだという。

コムイの指示により、別々に任務に行っていたアレンとAに招集がかけられ、各々のアクマ破壊や調査を終えてから直ぐに、神田達のもとへとはるばる移動して来たのだった。

～～

『ーー舞踏会での異変、ですか？』

Aはアレンよりも一足早く到着していた為、書類を見つめながら、ファインダー達から話を聞いていた。

ファ「はい、そもそも、今回はアクマ退治のみの予定でしたが…
アクマの数・動向の不自然さ….また、この街に起こっているその異変の噂を耳にしまして。
恐らくイノセンスが関わっているのだと思われます」

『そうですか…イノセンス回収に私とアレンくんが必要だと伺いましたが、それは何故ですか？』

ア「僕も気になります！コムイさんに聞いても内緒だよってはぐらかされて」

ちょうど部屋に入って来たアレンの声に、Aは振り向いた。2人で目を合わせて微笑み合う。

そんな中、彼の隣で神田がチッと舌打ちをこぼした。
その様子を彼女が不思議そうに見つめていると、説明をしていたファインダーが口を開く。

ファ「A様には少しお伝えしましたが、その異変のある場所が、街で定期的に行われている舞踏会の会場内でして。

その舞踏会の参加条件の1つに、
"男女2人組で参加すること"が挙げられているのです。」