D.gray-manー2人で歩く道 (ページ22)

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募る心配ページ22

『ーーだいたい2日後…かあ…』

自室で椅子に腰掛け、彼からもらった小さな手紙を見つめながら、Aはそうつぶやいた。

ラビと喧嘩後初めて言葉を交わし、任務へ見送ったあの後、彼女はコムイに彼の任務の期間について聞いていたのだ。

(…ラビくんが任務から帰ってきたらすぐに話そうと思ってたけど…任務の内容的にもそれまで待たないといけないなあ…)

しょうがないことなのだが、少し待ち遠しく感じてしまい、思わずため息が出る。

(…ラビくん、大怪我とかしないといいけど…)

～～

ーーあれから3日が経った。

『ーーえっ、まだ帰ってきていないんですか？』

コ｢うん…どうやら任務が凄く行き詰まっていたみたいでね。アクマの数が予想を遥かに上回っていたんだ｣

『そっ、そんな…！ラビくんは…？！』

リ｢A、落ち着いて。今の所無事みたいよ｣

『…そっかあ…！良かった…！』

コ｢もしかしたら今日中に帰ってくるかもしれないから、もう少しだけ待ってみてね｣

『はい！ありがとうございます』

～～

『はあ……心配になってきたよ…』

休憩室のソファに腰掛けながら、暗い面持ちでだまりこんだ。

予定よりも長く任務に時間がかかってしまっていること、
アクマ達の数が多いこと。
普段だってありえないことでは全然ないのだが、焦る気持ちと相まって心配が募ってしまう。

(どうか…無事でいてね…)

座りながら色々と考え込んでいた彼女は、いつの間にかその場で眠りに落ちてしまっていた。