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ア「あっ!もうこんな時間でしたか…」


『そっか、もう すぐ次の任務行くんだったね!私も方舟まで見送りに行くよ!』


ア「え、本当ですか!それは嬉しいです!…では、方舟の方まで急ぎましょう!」


〜〜


ーー方舟前


ア「…それじゃあ、行ってきますね!A」


『うん、行ってらっしゃい!気をつけてね!


…それと、』


彼女はゆっくりとアレンに抱きついた。
彼は一瞬少し驚いた表情になったが、すぐ笑顔になり抱きしめ返す。


『…本当にありがとう。ずっと考え込んでいて苦しかったのが、アレンくんのお陰でだいぶ楽になった気がするよ』


ア「それはよかったです。…でも、大事なのはこれからでしょう?」


『うん、私も頑張ってくるね!もう大丈夫!』


両手でガッツポーズを作り、笑顔で答える。
彼もその様子を見て安心したように微笑み、そっと手を添え、優しく触れるだけの口付けを彼女の頬に落とした。


『…!!!』


ア「…すみません、凄く安心して…それと、Aが可愛かったから」


『…そっ、そっか…うん…』


ア「あははっ、顔真っ赤ですよ〜」


『だって!アレンくんが…!!』


ア「ふふっ、すみません。…それだけ元気なら、本当に心配いらないみたいですね。」


『!』


ア「…じゃあっ!今度こそ行ってきます!」


『うん!またね〜!!』



ーー彼に手を振りながら見送った後、彼女は1人で大きく深呼吸をした。


(…うん、大丈夫。早速、ラビくんを探しに行こう!)


そう考えていると。別の方舟にエクソシストが歩いてくるのが目に入った。


『…!!』(ラビくん…!)


そこには、これから任務に向かうのであろうブックマンとラビの姿があった。


(まさかこんなすぐに会えるなんて…声かけなきゃ…!)


位置的に、彼はAがいることに気づいていないようであった。
後ろからゆっくり、彼のもとに歩いていく。


ーーあんな態度をとったのだから、今更声をかけても遅いのかもしれない。


それでも彼女は、そんな不安に負けじと口を開いた。


『……ラビくっ…』


ブ「では、行くとするかのう。ラビ、今回はヘマをするんじゃないぞ。」


ラ「うるせえっての。言われなくてもちゃんとやるさぁ」


『…』(…ああ……)


タイミングが悪かったか、ブックマンの声にかき消されてしまった。


(…ダメ…だったかぁ…聞こえてないか……)


そのまま方舟に入っていく2人の後ろ姿を見つめながら、Aは立ち尽くしていた。

接触→←お見通しの彼



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作品ジャンル:アニメ
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みれい(プロフ) - すごく面白いです!アレン推しなので、アレン落ちの小説が少ないのですが、その中でもめちゃくちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2020年2月22日 16時) (レス) id: b87f86880a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナジカ | 作成日時:2018年1月31日 22時

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