憧れの姿 ページ5
科学班の部屋ーー
李「………Aちゃん…って……」
シィ「仕事、はやいな……」
蝋「すごーい、あんなに山積みだった書類があっという間に片付いてますよ！」
バ「ほらお前達、眺めてないで進めたまえ！」
李「あっ、支部長っ！やべっ」
バ「…まあ、僕の妹なだけあるからな。幼い頃から教育は受けてきたわけで、知識量もあるし仕事の効率もかなりいい。優秀な補佐役だよ。」
3人(シスコン……)
李「へえ〜…それでエクソシストもやってるんだよな…」
シィ「…Aさんの体の負担は大丈夫なんですか？」
バ「ああ、5日間働いてもらうといっても、休む時間はとらせているよ。無理はさせないつもりだ。」
蝋「すごいなあ〜…憧れだあ…」
バ「あ、そうだA」
A『ん？なに〜？』
バ「こっちにいる間に、ゴールドスネイクを少し調べたいんだ。ここの科学班にも、イノセンスの直接的なデータを増やしたくてな。」
A『いいよ！必要になったら教えて！』
バ「ああ、助かるよ。」
科学班員「Aさん、この書類で分からない所があって…」
A『ん？あ、ここはね〜、調べたことあるけどこのデータから…』
3人「…」
蝋花達3人は無言でAを見る。
既に色々な班員から頼られ、仕事も手早くこなす彼女の姿に憧れを抱いたのだ。
シィ「…5日間、色々聞こう。Aさんからたくさん学ばなきゃな。」
李「だな。頑張ろうぜ！！」
蝋「うん！…Aさん！あの！聞きたいことがあるんですけど…」
李「お、蝋花早速言った！」
A『ん？なに〜？』
蝋「…ウォーカーさんの好きなタイプが聞きたくて…」
シィ、李「おい！！！！！！」
蝋「ええ、だってぇ〜」
A『あははっ！いいよ全然。ちょっとお喋りして休憩しよ〜♪』
蝋「わ〜い！！」
シィ「やれやれ…」
バ「お前達なあ…！…まあいいか、今日は…」
〜〜
Aのアジア支部での仕事が始まり1日目。
4年ぶりの仲間との再会、新たな仲間との挨拶も終え、改めて支部長補佐役としての仕事に取り掛かり初めた。
エクソシストとしても、補佐役としても多くの信頼を得ている彼女の姿は、班員達にとっての憧れの姿なのである。
この5日間で、彼女はどのような活躍をしていくのか。わずかな時間だが、アジア支部での生活が始まった。
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作者名：ナジカ | 作成日時：2017年9月9日 19時
