また会う時は ページ30
封印の間を後にして、もう1人、挨拶をしたい人の元へ向かう。
ーーその途中。
『あ、アレンくん!!』
ア「あっA!…よかった、ちょうど方舟の方へ行こうと思ってたんです!」
『そうなの!わざわざありがとうね。』
ア「いえ、ちゃんとお礼を言いたかったんです。」
『…お礼?そんなのいいのに…』
そう言いかけると、彼は彼女の両手を握った。
真っ直ぐな瞳に見つめられる。
ア「僕は…今回Aにすごく助けられました。…あの言葉、嬉しかったんです。…左腕が好き、って言ってくれたこと。」
彼の言葉を、Aは微笑み、頷きながら聞く。
ア「…それで…僕も、君に伝えたい言葉があるんです。」
『伝えたい…言葉?』
ア「はい。…でもそれは、まだ言うべきじゃないといいますか…。今はAに頼ってばかりの未熟な自分だから…。僕自身がもっと強くなって、自分に自信がついた時に、伝えようと思います!」
『そっか。すごく気になるなあ〜…』
ア「ふふ、その時まで言いませんよ。…だから、待っていてください、教団本部で!」
『…うん!待ってるよ!強くなってきてね!』
ア「はい!…A、今から行く任務も気をつけて行ってきてください。」
『もちろん!』
すると、遠くからバクの声が飛んできた。
バ「おーいAーー!!そろそろ出発の時間だぞー!!」
『あっ、はーい!!…よし、行かなくちゃ!』
ア「僕も方舟の前まで行きます!」
〜〜
バ「まったく…時間はしっかり守ってくれっ!遅くなってコムイに怒られるのは俺様なんだからな!」
『はいはいごめんね〜!流石にもう行くから!』
そんな会話をしていると、方舟から何者かが出てきた。
全員「!?!?」
『えっ、神田くん!!』
神「…チッ。…コムイのやつ、連絡が突然すぎんだよ…!」
ア「どっ、どうして、神田がここに?」
神「てめぇも何でいるんだよバカモヤシ。」
ア「(カチン)…はい?いい加減アレンですって何回言ったら分かるんですかバ神田」
バ「喧嘩はやめたまえっ!…今連絡が来てな。今からの任務は、神田と一緒に行ってもらうことになったそうだ。」
『なるほど〜…わざわざ迎えに来てくれたんだ!』
神「コムイがうるさかったんだよ。」
『神田くんと合流もしたことだし、そろそろ行きますか!』
バ「…あ、待ってくれA!…最後に1つ、頼む。」
『…ん?どうしたのバク兄。』
バ「…あの、な…」
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作者名:ナジカ | 作成日時:2017年9月9日 19時