番人の予感 ページ18
用事を済ませたラビとブックマンの2人を方舟で見送ると、お昼になっていた。
バクにも許可をもらい、手伝いに戻る前に昼食をとることにした。
『…あ、フォーちゃん!』
フォ「Aか。バクの奴見なかったか?」
『ああ、バク兄なら今は科学班室にいると思うよ〜』
フォ「わかった、ありがとな。」
『…何かあったの?そんな難しい顔して…』
フォ「…ちょっとな。気の所為かも知れねえが、ここアジア支部近辺にアクマがたかってそうなんだよな…」
『え、本当!?…フォーちゃんでもはっきりとは分からないのかあ…アクマの性質で分かりにくいだけかも知らないから、油断は出来ないね。』
フォ「おう、だからバクにも伝えておこうと思ってな。」
『せっかくいるんだから、もしもの時は私に任せてね!!』
フォ「(クスッ)頼もしいな。…エクソシストなんだから当たり前だけどな!あ、あと、ウォーカーの所行ってやれ!」
『へ?さっきも行ったけどなあ…』
フォ「寝てたんだろどうせ。…あいつ、お前と話したがってたよ。随分懐かれたな〜。」
『え、アレンくんが?そうなのかなあ〜』
フォ「…ま、とりあえず行ってこい。」
『はーい!』
〜〜
ア「え!!ラビが来てたんですか?!」
『うん。随分ぐっすりだったねえ、アレンくん。』
ア「へぇ、驚いたなあ。…あ、これってラビからの差し入れですか?」
そう言い、傍にあるみたらし団子が山盛りのった皿を指さした。
『あ、それは私からだよ!アレンくん食べるかなって思って、持ってきちゃった。』
ア「僕がみたらし団子好きなの、A知ってましたっけ?」
『あ〜、蝋花ちゃんから聞いたの!よくいっぱい食べてるって。』
ア「なるほど…すごく嬉しいです!ありがとう。」
『いいえ!たくさん食べてね!』
すると、ゴーレムから連絡が入った。
ゴ「A!そろそろ戻ってきてくれないか?お前に頼みたい仕事があってな。」
『は〜いバク兄!すぐ行くよ〜!…ごめんね、もう戻るね。』
ア「いえ、来てくれて嬉しいです。お仕事、頑張ってくださいね!」
『うん!また来るね!』
そっと頭を撫でて微笑む。
不意にされたのでアレンは少し固まってしまう。
その間に、彼女は医務室を出ていってしまった。
ア「………はぁぁあ……なんだか振り回されっぱなしだなあ…」
頭を掻きながらため息を吐き、顔を赤くしている彼が医務室に残った。
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作者名:ナジカ | 作成日時:2017年9月9日 19時