D.gray-manー帰ってきた女エクソシスト

恋愛感情とは ページ27

ア「ええっ！？僕とAが付き合ってる！？」


A『そんな噂がいつの間に…！』


ラ「…で。結局のところどうなんさ？」


ア「そりゃあ、付き合ってなんてないですよ。…もしそんな関係になってたら、予め報告とかしてますし。」


A『うんうん。私とだなんて、アレンくんに申し訳ないよ〜』


ア「え、いやそれはこっちのセリフですよ！」


バ「書庫に2人でいて、手を繋いでいたというのは本当なのか？」


ティ「うぉっ！支部長のオーラ怖ぇ〜」


A『うん！本当だよ〜！それも噂に？』


ア「あ〜なるほど…書庫に入ってきた団員達が勘違いしていったってことみたいですね…」


そういうことか、とアレンがため息をつく。
するとバクは勢いよく立ち上がった。


A『わっ！！バク兄、どうしたの！？』


バ「付き合ってないことはわかったが…手を繋いでいたというのはどういうことなんだ、ウォーカー…？」


ラ「支部長、目がマジなんすけど…」


ア「それは…えっと…思わず…といいますか…」


バ「思わず！？！？」


A『もうバク兄、静かにしなよ〜。手を繋いでたのは、アレンくんが私のこと、心配してくれてたからなの。』


バ「…心配、か…なるほどな…。」


ラ「へ〜え。仲のよろしいことで。」


ティ「A姉ちゃ〜ん！俺も彼氏候補に入れてくれな？」


A『…ん？ティモシーくん、どういうこと？』


ラ「あ〜それなら俺も入りたいさ〜」


ア「そこの2人、軽すぎですよ。Aが困ってるじゃないですか！」


バ「そんな軽い男に、Aは任せられないな。」


A『彼氏かあ…まだよくわかんないからなあ。いつかは恋…してみたいねぇ』


バ「…僕も、お前には素敵な人を見つけて、幸せになってほしい。そのうちわかるさ、恋愛というものはな。」


そう言うと、バクは微笑みながらAの頭を撫でた。
その後ろから、アレンが小声でバクに囁いた。


ア「(小声)リナリーの盗撮…まだやってるんですか」


バ「ひぃっ！！！そそそれはだなっ…」


ア「はぁ…兄がそんなだと、Aの将来が心配ですねぇ。バクさん。」


ラ「アレンの笑顔、真っ黒なんすけど。こえー…」


ティ「支部長どうしたんだ〜？」


ラ「さぁな……」



本人達の否認もあった為、噂はすっかりなくなった。
…ただ、Aを狙う男性団員は少なくないらしい。

バクは結局、頭を抱えているそうだ。

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