まっすぐな目 ページ24
ーーある日。
ア「ーーあれっ、ティムはどこだ?」
さっきまで自分の頭上を飛んでいたティムキャンピーの姿が、歩いているうちに見当たらなくなった。
どこかに行ってしまうのは珍しい。
ア「…ふぅ、探しに行きますか…」
〜〜
A『すぴー…すぴー…』
ここは教団の書庫である。
調べ物があったAはここで本を読んでいたのだが、知らないうちに眠ってしまったようだ。
ソファに座り、本を持ちながら寝ている。
そして、アレンが先程探していたティムは、彼女の頭の上にのっていた。
(ガチャッ)
ア「…あっ!!ティム、見つけた!!って…あれっA…!?…寝てる…」
起こさないように、そっと顔をのぞく。
ア(疲れちゃったのかな。確かに最近、Aが教団に帰ってから、ずっと任務で忙しそうだったもんなあ…)
そっと髪を撫でる。兄のバク支部長と同じで、綺麗な金髪である。
ア「可愛いなあ…」
伏せた睫毛は長く、白く透き通った肌に、ほのかに色づいた唇…。思わず見入ってしまう。
ア(…うわっ、何言ってんだ僕はっ!!ティムを探しに来たんだった!)
…それにしても、なぜティムはAの元にいたのか。ふと疑問に思った。
ア(懐いてるのかな…Aに)
すると。
A『んん……ふぁ〜よく寝たあ〜』
ア「A!!すみません、起こしちゃいました?」
A『あれっ、アレンくん!?しかもここ書庫って……あれあれあれ〜』
ア「ぶふっ(笑)驚きすぎですよ〜。知らない間に寝ちゃってたんですね。ティムがここまで連れてきてくれたんです」
A『なるほど…恥ずかしいなあ〜(顔を覆う)』
ア「(照れてる…)」
A『ティム、ありがとね〜』
Aは、そう言ってティムを手に乗せて、軽くキスを落とした。
ア「!?!?」
A『綺麗なゴーレムだよねぇ〜よしよし』
ア「……A、最近忙しいですよね。それに、疲れてますよね…絶対。」
A『ん〜?まあ大変だけど…昔もこんな感じだったから平気だよ!そろそろアジア支部にも行かないとだなあ〜』
すると、アレンはAの手を握った。
ア「僕は、君が倒れてしまわないか心配です…。僕に手伝えることがあれば、遠慮なく言ってくださいね!」
そう言うと、Aは少し驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。
A『…まっすぐな目をしてるね。』
ア「話、そらしちゃダメです。」
A『あはは、ごめんごめん。…ありがとう。じゃあ…ん??』
103人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠月(プロフ) - ナジカさん» わざわざレスありがとうございます!あまり知ってる人いなくて語ったりとか出来なくて...笑笑私もナジカさんのお陰でDグレの小説書く勇気出たんですよ笑笑もしよかったら読んで頂けると嬉しいです! (2017年8月21日 19時) (レス) id: 3fe843acb6 (このIDを非表示/違反報告)
ナジカ(プロフ) - 珠月さん» 珠月さんコメントありがとうございます〜!!D.gray-man、私も最近再熱してるんですよ〜!面白いですよね(^^)面白いと言って頂けてとても嬉しいです…!更新頑張りますね♪応援ありがとうございます! (2017年8月21日 17時) (レス) id: ce9aca2465 (このIDを非表示/違反報告)
珠月(プロフ) - コメント失礼します!初めまして!D.gray-man再熱してて最近占いツクールで書いてくださる作者様居ないかなと思ってこの作品を見つけました!とても面白いです!更新頑張ってください! (2017年8月21日 14時) (レス) id: 3fe843acb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナジカ | 作成日時:2017年8月21日 0時