＊ ページ14
セツナSide
「今日はいつもより星が綺麗に見えますね。」
満天の星空を見上げながら私は言った。
すると、それにつられた様に彼も上を向く。
花「ホントだ。ねぇ、零番。」
「？」
手招きされ、私は七番様に近寄る。
彼は夜空を指差した。
花「あそこにさ、一際明るい星が3つあるの
分かる？」
………嗚呼、成る程。
「春の大三角、でしたっけ？」
私がそう答えると、
よく知ってるね と笑った。
生前、天体好きの誰かさんに教えて貰っただけなんですけど。
花「時計回りに、アークトゥルス、
デネボラ、それから…
あの青白い星がスピカ！！
スピカはおとめ座の中でも一番明るい
星なんだ、“真珠星”とも言われてて…」
楽しそうに星を語る七番様。
変わらないなぁ。
本当に。
思わず笑みが零れる。
彼は私が小さく笑ったのを聞くと、
顔を赤くして帽子を深く被った。
「ふふっ 星が好きなんですか？」
分かりきった事を訊いてみる。
花「…うん。
でも、今はあんまり見なくなったかな。」
花「月とかさ、あんまり見てると行きたくなっちゃうから。」
七番様は憎い程綺麗な月を見詰めてそう言った。
「………そ、っか……。」
花「何か悪いね。
零番と話したくて来たのに、
俺ばっかり話して。」
「あは、大丈夫です。
全く気にしてませんから。」
「寧ろ、私は今幸せですよ。」
私の言葉に、彼は首を傾げた。
花「幸せ…？」
「はい。
無邪気に、楽しそうに話してる
貴方を見てるだけで、
私も嬉しくなるんです。
一瞬一瞬が宝物に思えるんです。」
「だから、もっと聞かせて下さい。
それだけで、私は今居る刹那を
大切に思う事が出来るから。」
あのね、普くん。
私はね、キミが星の事を教えてくれるこの時間が
大好きなんだよ。
普くんの好きな事を共有できるこの時間が。
何年時が経っていようとも、
キミの記憶の中に私がいなくても、
キミと過ごす時間が
かけがえのないモノだって事は、
昔も、今も、これからも、変わらないまま。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリキャラ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜鈴(プロフ) - マカロニさん» 私の作品を楽しみにしてくださっているなんて…ありがとうございますっ！！面白い作品になるように頑張ります！！ (2020年2月22日 15時) (
レス) id: c9817942a9 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 楽しみに待ってます(*^ω^*) 頑張ってください(^｡^) (2020年2月19日 20時) (レス) id: 1fbc4252fc (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - が、頑張る、、、と思う！ けど応援してもらったし！頑張ります！！ (2020年1月30日 22時) (レス) id: 4a57f419a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜鈴(プロフ) - 由羽さん» 宿題頑張って下さい！！(((お前もな (2020年1月27日 20時) (レス) id: c9817942a9 (このIDを非表示/違反報告)
夜鈴(プロフ) - 由羽さん» あ………あ…………嬉し過ぎてカオナシ化します………(((殴 私の作った作品をこんなに褒めて下さるなんて………あ………あ((((やめろ 応援ありがとうございます！元気貰えました！！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: c9817942a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜鈴 | 作成日時：2020年1月11日 15時
