転生したら天才に!?【KZ事件ノート】〜幼少編〜

No,11　嫌になる関係 ページ15

和ちゃんとともに二次試験に向かっているのだけど、なんか機嫌が悪い...。

「どうしたの?」

「別に。」

「.........。」

この一点張りで話が見えない...。

もぉ〜無言で隣歩くの嫌なんだけど!!!

「おーい、和典!!!!」

すると、そこには元気いっぱいに手を振るチビ若武。

視線をずらし和ちゃんを見るといかにも迷惑だといわんばかりに顔を歪めていた。

若武...あんた何したのさ...。

原作通り仲悪いし。

「あれ、隣の奴誰?」

水n

「知らない。お前に関係ないだろ。」

んー、、、これは関わらせたくないってことなのかな?

でも、知らないはショックだ....。

「いいって、和ちゃん。私は水野A、Aって読んでネ！君は?」

「俺は若武和臣！呼び方はなんでもいいぜ！」

うん、知ってるケドネ。

「あのさー、お前煩いから嫌いなんだけど。」

不機嫌丸出しで悪口って...酷すぎだよ、和ちゃん。

「んだとぉ!俺だってお前なんか嫌いだけど、母さんが仲良くしろって言うから仕方なくなんだよっ！！！」

でた、臣ちゃん典ちゃんのお母さん方の深いライバル関係....。

表では仲良く、裏では歯ぎしりって...怖いわ!!!!

「まあまあ、二人共落ち着いてよ。」

仲裁に入ったのは私ではない、けど視界に映るのは和ちゃんと和臣くん。

いったい誰が…？

「こんなに可愛いお姫様を困らせちゃダメだよ？」

うん、確かに困ってたけど…。

お姫様だなんて言葉を平気で使う人物なんて一人しかいない。

声がした方を振り向くと、10cmほど目線がズレ正面には首もとのみ。

上目使いに顔見ると数秒前に思い浮かべてた人物そのもの。

「喧嘩するほど仲が良いとも言うけどね。俺は黒木貴和、よろしく。」

にっこりと笑って軽く会釈した。

ここがシンデレラや白雪姫とかの童話の世界なら彼はきっと王子様だと思う。

「ありがと、貴和くん。二人が出会いがしらに言い争いを始めて正直困ってたの。」

ここはお嬢様スマイルで返しておこう。

素で笑うのは今は場違いな気がするもの。

「あ、お前知ってる。総合で確か…Aと同率トップの黒木！」

和ちゃん、初対面でお前とか呼び捨ては失礼だよ！

今は小学生だから仕方ないかもしれないけど！！

「へー、俺のこと知ってるんだ。そういう君は算数首席の上杉和典だろ？」

…原作人物ばっかり会う私ってついてるのかな？

でも、話がズレちゃうのは嫌だなぁ…。

アーヤいい子だし、なんかいろいろ可哀想だったし。

ああ、どうしよ…。

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