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14. ページ18

たらればを言い出したらキリがない

終わり良ければ何とやら

幸せなんて当人にしか分からない、他人が推し量るものでもない

分かってはいるけれど...

「A」

不意に呼ばれて視線を向けると優しい笑みを浮かべるレオと目が合う

「ありがとう、本当に
...だからもう自分を責める必要はないよ」

「私は何もしていないのだから感謝をするのは違う気がする」

「そんなことはない
僕に気付いて、気にかけてくれた」

穏やかに話すレオに首を傾げる

そんな私を見てレオは苦笑し

「君は、自分で思っているほど冷めた人間じゃない
確かに普段は単独行動が目立つけど
理由は知らないが感情を殺すのが癖になっているようだしね」

そう言った


そんなつもりはなかった

というより、元々感情が希薄なだけだと思う

...思っている、のに

そう言われて、どこか焦りのような感覚がある

何故か、触れてはいけない...自覚してはいけないことのように感じて

(...?
...さっきも、こんな風に思ったような...?)

何だっただろう

何かに気付きかけたような覚えがあるのだが、それは既に意識の奥へ沈んでしまっていた

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作者名:金城にこ | 作成日時:2017年1月15日 19時

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