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13. ページ17

「Aらしいじゃねぇか
それにAがそうだったからルーシィとロキは契約できたわけだろ?」

あっけらかんとそう言ってのけるナツ

「...そんなの結果論じゃない」

言い返したルーシィの声は迷いが滲んでいる

(私は自分の選択を後悔していない
正解ではなくても間違っていたとも思わない)

けれど

(ルーシィの言う通りだわ
現状最も良い形に収まりはしたけれど、それは結果だけ見ればという話)

そう、言おうと口を開いた所で

「確かにそうだね
でも僕はそれで満足だよ」

「ロキ?!
あんたはなんで勝手に出てくるの!」

驚いて大声を出すルーシィ

「僕はルーシィと契約できて嬉しく思っているんだ
今があるのはナツの言う通り、Aが僕の意思を尊重することを選んでくれたから、そしてルーシィが僕を救おうと行動してくれたから...
だから、どちらにも感謝してる
二人の選択の先の今なんだ」

真剣な表情で話すレオにルーシィは何も言い返さなかった

言葉を噛み締めるようにゆっくりと瞬きをした彼女はやがて、引き攣ったような表情から諦めたような笑顔に変わる

「...な?
Aを責める理由がねぇよ」

そう言って笑うナツに私は何も返せない

〈人間って本当によく分からないわ〉

返答がないだろうことは分かっていてもつい心のなかで呟く


どうして、そんな風に許せる?

一歩間違えばレオは既に消えていたというのに

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作者名:金城にこ | 作成日時:2017年1月15日 19時

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