第21話 最悪part2 ページ23
もう本当に最悪。
両手で壁ドンされては逃げ場はない。
それに単純な力では、男子の方が圧倒的に有利だろう。
うーどうしよう。
「絶対に落とす!」
出来るものならやってみろ。
少しの抵抗として睨む。
結構私が睨むと怖いと思うんだが。
「そんな顔しちゃって大丈夫なのかなー?」
またしても嫌な予感。
次の瞬間男子生徒が顔を近づけてきた。
そしてキスを………………した。
きす?キス?キス!?!?
キスだと認識した瞬間相手を突き飛ばした。
急いで唇を拭く。
「何すんだよ!」
こっちのセリフだよ!?
男子生徒がズカズカと歩いてきた。
や、やばい!
「やめろ。」
あ、この声は…………!!
前、不良に絡まれた時にも助けてくれた!
『あ、赤司くん!』
モブ「は?赤司?」
「おい。そういう事はやめた方がいいぞ。
そんな事やっていると嫌われる。」
「うっせえな。俺の勝手だろ。」
さっきまでの敬語はどこへやら。
もう言葉遣いは不良みたいだった。
「やめろ。」
赤司くんは低い声で言った。
前、助けてくれた時も怖かったが今日は格が違う。
何とも言えない威圧感があった。
それにビビったのか、男子生徒は悪態を吐きながら去っていった。
「大丈夫!?」
男子生徒が逃げていったのを確認すると焦ったように駆け寄ってきてくれた。
キスとかキモイ事は散々されたが赤司くんは優しいしから言ったら心配をかけるだろう。
『うん。大丈夫。』
「ちょっと顔色悪いよ?保健室、行くかい?」
『いや!全然大丈夫。』
「そうか。良かった。」
赤司くんはどこまでもイケメンだな。
女心も分かってそうだし。
『そう言えば何でここにきたの?』
「ああ。ちょっと言いたいことがあってな。」
『どうしたの?』
「さっき国語の勉強方を教えたが良ければ俺の家に来て勉強会をしないか?」
『え?良いの?』
「全然良いよ。」
『あ、じゃあ行くよ!』
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作者名:*lemon* | 作成日時:2018年3月11日 18時