運命の赤い糸 (ページ12)

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第10話 2人でページ12

頑張って練習に誘った結果はOKだった。

『じゃあ今日の放課後〇〇公園でね。』

｢分かったよ。｣

もっとバスケが上手くなれると思っているからなのか顔がニヤけてしまう。

よーし！今日も頑張ろう！

その日は結構不運だった。

数学の先生から資料室から資料を持ってくるように言われたり、購買で買おうと思っていたパンがなかったり………。

それでも放課後の練習の事を思い出して立ち直った。

そしてついに！待ちに待った帰りのHR。

本当にニヤけが止まらなかった。

｢それでは気おつけて帰ってください。｣

先生がその言葉言った瞬間にテンションの高い男子達が教室を飛び出して行った。

部活のない日は珍しいから今日は遊びほけるつもりなのだろう。

『よし！じゃあ行こっか！赤司くん！』

｢良いよ、今行く。｣

ーー他の男子に比べると赤司くんは落ち着いているなー。

そんな事を思いながら赤司くんの隣について歩き出す。

そして数分後重大な事に気づいた。

ーー話す話題がないーーー！！！

元々男女ふたりきりだから気まずくなるんじゃないかと心配はしていたがいざ沈黙が続くと辛いものだ。

赤司くんは気にしていないっぽいが私は沈黙がとても苦手だ。

そわそわしていると赤司くんが気づいてくれたようだ。

｢どうしたんだい？｣

『いや、その私ってその、沈黙が………苦手で。』

私がそう言うとニコっと笑ってじゃあ話そうかと言ってくれた。(優しい！)

｢じゃあバスケの話をしようか。君はなんでバスケを始めたんだい？｣

そう言われてハッとした。

そういえば何でだっけ？

始めた時が自然すぎたのか全然覚えていない。

『んーイマイチ覚えてないな。赤司くんは？』

｢僕がバスケを始めた理由か。｣

そう言って赤司くんが喋り出した話はとても悲しいお話だった。