現在進行形で君が気になる・・・かも【歌い手】

ろくじゅう ページ25

貴方side

『こんな裏道あったなんて・・・』

あ「ダンジョンっぽくてなんかかっこいい」




すこしひやりとする廊下を歩くと、目の前に扉が見えてきた

きっと、あそこが学園長室かな





あ「なに言われるんだろう・・・」

『さぁ・・・でもなんで私と翔太？』

あ「ね〜ｗこわい？手つなぐ？」

『っばか！？からかわないで！』




なぜかこどうが早くなっている自分がいる

私、翔太が好きなのかな

でも、私はプリンセス。翔太はプリンス

社会的にも、将来的にも期待されている

恋なんてしちゃ、いけない





コンコンッ


やけに響く音に、背筋に風が通ったような身震いをした

翔太は横目で私を見て、




あ「１年、生徒会副会長。天野です」

『１年、生徒会裁判実行者。飯野です。失礼いたします』




きぃっと開く扉の音が五月蝿く耳にのこった

きっと本当はそんなに大きな音じゃない






学「よくいらっしゃいました。」

あ「学園長、本日はどのような用件で？僕たちはまだ仕事が・・・」

学「貴方たちの縁談が決まりました。本日付で、退学と致します」

あ「は・・・？」



学「貴方たちの結婚です。天野翔太様。゛天野"A様」







胸の高鳴りは消え、息の音も消え




理解に苦しんだ






学「天野様・・・わかりにくいですね。翔太様は日本の根本を動かすといっても良いほどの大手企業のご子息。
A様は、それを実行に移すことができ、かつ利益を忘れない飯野コーポレーション









互いに、不利なデメリットはない。むしろ有益だというご両親の決定です









あなた方にも、不足はないでしょう？」








寮の荷物はすでに天野の持ち物のマンションに運ばれた




ポンチョはもっていっても良い。どうせもうここには来れないから






そんな学園長の言葉は右から左に流れ




翔太の悲しそうな、苦しそうな、嬉しそうな、複雑な顔ﾉ意味を




私は考えることもできなかった

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