孤独 (ページ19)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:40,131 hit

19 ページ19

『ふっかー？』

いつも早めに起きてくるふっかが、朝ご飯の時間になっても起きてこない。キッチンから呼んでみても来る気配はない。しょうがない、起こしに行くか…

『失礼します…』

部屋に入り布団を覗いてみると、汗をかいて苦しそうな表情のふっかが。

『え、大丈夫！？』

いくら心配してるとはいえ寝てる人の目の前で大声出すのもどうかと思うけど、かなり大きな声で驚いてしまったのでリビングまで聞こえていたらしい。

阿｢Aちゃん？どうした？｣

『あ、あべちゃん！ふっかがなんか変、』

阿｢本当だ、めっちゃ汗かいてる…
ふっか大丈夫？起きれる？｣

深｢…ん？あ、ごめん、もうご飯の時間、｣

阿｢ちょっとおでこ触らせてね｣

近くにあったタオルで汗を拭いてあげて、手をおでこにあてる。

阿｢ふっか、熱あるね｣

深｢んぇ？俺は元気、｣

阿｢はいもうそんな見え見えの嘘つかない｣

『一応体温計持ってくるね』

そう言って自分の部屋から体温計を持ってふっかの部屋に戻る。

岩｢あ、Aありがとう。阿部そろそろ家出なきゃいけないみたいだからさ。俺今日オフだからこいつ見とくよ。｣

私も色々とやらなきゃいけないことがあったから、正直助かる。

『ありがとう照くん』

ーーー

『え、39度！？』

体温計の画面には39.0の文字。こんなにあるとは…

岩｢最近忙しかったから体調崩したのかな。
明日もオフだからゆっくり寝とけよ。｣

『お粥なら作れるけど、食欲ある？』

深｢ううん、今は食べれないかも。ごめん。｣

『わかった。照くんの言う通り、ちゃんと寝てるんだよ？』