20 (T.F) ページ20
あーあ、久しぶりに風邪ひいた。
土砂降りの日に傘忘れて濡れて帰ったからかなぁ。笑
ベッドの中で目覚めた俺はそんなことを考える。
Aも照も部屋にはいない。リビングかな。
『…やっぱり、一人って嫌だな。』
俺の母親は、俺が小学生の時に交通事故で死んだ。
その日からずっと、俺の人生は最悪だった。
親父は煙草とお酒に溺れて、俺に手をあげるようになって。最初は我慢してたけど段々エスカレートして、俺は施設で暮らすようになった。
施設って結構なんでもあって、友達作れば結構楽しく過ごせると思うんだけど、俺は自分から話しかけるタイプじゃなかったし話しかけてくれる子がいても上手く返せなかったりで、ずっと一人でテレビばっかり見てたんだ。
でも、照がいた学校は楽しかった。今寮に住んでるのも、照が提案してくれたからなんだよね。
「なぁ、ジャニーズって知ってる?」
『俺テレビっ子だからね』
「俺、履歴書送ろうと思ってるんだけどふっかも送らない?」
あの時照が誘ってくれてなかったら、俺今頃どうなってたんだろう。
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みなみ(プロフ) - 続きが気になります。 (2019年9月1日 20時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むん | 作成日時:2019年5月20日 18時