春の訪れ、君の香り。

Wednesday. 芽吹く青葉 ページ4

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宏光と出会って三日目、今日は水曜日。



仕事をずる休みする罪悪感に包まれながら起床した俺だったけど、隣でふよふよ宙に浮きながら眠っている宏光の寝顔を見て、凄く幸せな気持ちになった。




宏光「ｽﾋﾟｰ…ｽﾋﾟｰ、……んぅ…っ」



あ、起きそう。



そのままﾓｿﾞﾓｿﾞと動き出した宏光を見つめていると、少しずつ開いてきた宏光の視線とぶつかった。




宏光「ん、…ふあぁぁ…ぁ……たいすけぇ…」



い、今、太輔って呼んだ！



ふふっ、寝ぼけてるのかな？




だけど正直、太輔さんよりも太輔って呼ばれたいかも。



さん付けって何か距離感じるし、俺の方がﾊﾞﾘﾊﾞﾘ年下だしね。




宏光「ぅ……ん、…ぅ………」



暫く首をｶｸｶｸしながら眠気と戦っていた宏光だったけど、




宏光「ふあぁぁあぁ〜……ぁ、太輔さん！おはようございます！」



すっかり目覚めたご様子で、呼び方も太輔さんに戻っていた。




太輔「ねぇ宏光さん。」



宏光「ぅえ…っ///は、はい…っ…な、何でしょう…っ//」



ぷくぷくのほっぺたを紅色に染めながら、くりくりの目を伏し目がちにこちらへ向けた宏光。



何か名前呼んだだけでこんな反応されたら、こっちまで照れるんですけど…っ///




太輔「あのさ、今度から太輔って呼んでよ。」



宏光「たっ、た、太輔っ！？…///無、無理ですよ、そ、そんなの！///」




ﾌﾟｼｭｰという効果音が聞こえてきそうなほど、顔を一段と真っ赤にして無理だと言い張る宏光。



じゃあ特別に、この条件を付けてあげる。




太輔「俺もひろって呼ぶから、ね？」



宏光「！………っ///」




口をﾊﾟｸﾊﾟｸさせながら、音にならない声を発するひろ。



これじゃあどっちが年上か分かんないね…笑





暫く自分の中で葛藤している様子のひろだったけど、



宏光「た、……たいすけっ！……っっ〜〜〜///」



最後は照れながらも、ちゃんと呼んでくれました♪




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