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宏光「あ、神様。」



別れの時、それは呆気なくやって来た。


ひろといる時間が一秒でも惜しくて、今日はどこにも出掛けずにひろと二人家でゆっくりと過ごした。


あっという間に日は落ちて、もしかしてひろはいなくならないんじゃないか、そんな考えまで頭を掠めていたのに。


神様、とひろから呼ばれたその男は、窓から家の中に入ってきた。




宏光「この人が神様!太輔のこと大絶賛してた人だよ!」


神様(男)「はじめまして、太輔さん。」


太輔「は、はじめまして…」



何か神様って聞くと緊張しちゃうな。





神様「宏光、この一週間よく頑張りましたね。」


宏光「えへへ♪だって、太輔がいーっぱい助けてくれたもん!」


神様「そうですね。空の上からちゃんと見ていましたよ。太輔さん、家の息子が大変お世話になりました。」


太輔「え、息子!?」


神様「はい、宏光は私の一人息子なんです。」


宏光「あれ、言ってなかったっけ?」



いや、初耳だよ。


そりゃお金持ちだよね。


だって神様の子供でしょ?


日本で言ったら天皇の息子みたいなものでしょ?


そりゃ、ボンボンだよ。


お金持ちの頂点だよ。




神様「それでは宏光、そろそろ天空へ帰りますよ。」


宏光「あ、うん……太輔。」


太輔「ん?」


宏光「俺、太輔のこと絶対に絶対にぜぇーったに忘れない。」


太輔「うん……俺も絶対に忘れない。」


宏光「春になったら俺のこと思い出してね?約束だよ?」


太輔「ふふ、春だけじゃなくて一年中ずっとひろのこと考えるから。」


宏光「太輔……ありがとう。この一週間、本当にありがとう。」


太輔「こちらこそ、素敵な思い出をありがとう。あと、蜂蜜も。」


宏光「うん、毎日フレンチトースト作ってね。僕、空から見てるから!」


太輔「うん……約束。」




宏光「じゃあね、太輔。」


太輔「っ……ばいばい…っ」






俺は、ひろと神様が見えなくなるまで、首が痛くなるほど空を見上げた。


非日常から日常へ戻った瞬間だった。





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Monday. 新たな一週間の始まり→←Sunday. 非日常から日常へ


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ピンクマカロン(プロフ) - Yuki*さん» ところだったので、次に書くときは是非参考にさせていただきます!最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(*^^*) (2016年10月20日 1時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - Yuki*さん» こんばんは!Yuki*さん!!コメント、ありがとうございます(//∇//)春らしいふんわりほんわかしたお話を目指していたので、そう言っていただけて嬉しいです♪そして貴重なご意見まで本当にありがとうございます!実は他の季節でも書いてみようかなぁなんて思っていた (2016年10月20日 1時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki*(プロフ) - 欲を言えばもっと二人のイチャイチャが見たかったですが(>_<)このほんわり暖かくも切ないラストだから心に残るのかなと思いました!素敵な作品ありがとうございます♪♪春が来る度思い出して幸せな気持ちになれそうです(*^^*) (2016年10月19日 20時) (レス) id: b238d31f3a (このIDを非表示/違反報告)
Yuki*(プロフ) - ピンクマカロンさんこんばんは♪こちらのお話の世界観がほんわりしていてとても好きでした〜☆春ってこんな感じで妖精さんが頑張ってるんだと思うと何だか幸せな気持ちになりました!最後二人がどうなるんだろうと思っていましたがみっくんは帰ってしまったのですね (2016年10月19日 20時) (レス) id: b238d31f3a (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - まちゅさん» コメント、ありがとうございます♪素敵なお話、そう言っていただけると書いて良かったと思えます。儀式はお話中にも書きましたが某ジブリアニメがモデルです。臨場感を感じていただけたのなら幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(*^^*) (2016年10月16日 14時) (レス) id: c1cc601ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクマカロン | 作成日時:2016年5月31日 22時

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