30 ページ31
.
「もしもし〜、わた?うん、買ったよ。今カリブの前だよ。うん。結構並んでるかな?」
買い物を済ませた俺達はたまたま空いたベンチに腰掛けた。
藤ヶ谷は横尾さんと連絡していて、俺はすることもないので流れて行く人を目で追って暇を潰す。
小さい子のコスプレ(?)が可愛くて癒される〜。
なんて眺めていたら制服を着た女子高生達から凄い視線を感じた。
「 ( う゛…、視線がカチューシャ、 ) 」
やっぱり男二人がお揃いでカチューシャ着けてるとか、女子高生からしたら「きも〜い!」って感じなのか…!?
うう…、やっぱり外したい…。
でも、藤ヶ谷のやつあんなに嬉しそうだったし…。
お揃いなの…俺も俺で嬉しいし…。
「超、可愛い!」
「ね!てか二人共イケメンだよね!」
だけど、俺の心配を他所に女子高生達は「可愛い」「可愛い」と俺達に聞こえるボリュームで騒ぐだけ騒いで何処かへ行ってしまった。
「きも〜い」じゃなかっただけよかったけど…
「 ( こ、これはこれで恥ずかしい…っ ) 」
なんて、思っていると、不意にトントンと肩を叩かれた。
「わた達もうすぐここに来るから」
「あっ、うん、てか次何乗るの?」
「あれ」
藤ヶ谷が指差したのは、海賊が出てくる乗り物だ。
これは俺も小さい頃に乗った記憶がある。
だけど、中に出てくる海賊達がボートに乗った自分に大砲やら銃やらを撃ってくる演出が怖くて泣きわめいていたっけ…。
「あれ、怖いじゃん…」
俺の言葉を聞いて藤ヶ谷は目を丸くした。
.
694人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「藤北」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーすけ(プロフ) - kouseiさん» Sさん、いい感じにしめてくれましたよね!笑 切なかったり、楽しかったり。まだまだいろんな2人が見れると思うので、引き続きお付き合いお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2016年3月25日 12時) (レス) id: ed0adb3f82 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 2人にとって、最高の思い出にさせてあげることができて本当に嬉しいです。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうので、これから2人はまだ現実で色々悩んでもらう…かも!?です。何せ先を決めてないのでこれからどうなるか私にもまだまだ未知数です。笑 (2016年3月25日 12時) (レス) id: ed0adb3f82 (このIDを非表示/違反報告)
kousei(プロフ) - えぇっ!最後がすごく気になる感じに… 夢は覚めるものって何があったんでしょう?なんだか切ない予感がします(泣) (2016年3月24日 20時) (レス) id: 2f946ced33 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ふたりにとって最高の思い出♪にキュン。太ちゃんもみっくんもお互いの言葉が本当に嬉しかったんだなぁって私も嬉しいです♪楽しい時間が過ぎるのは早いですよね‥太ちゃんの様子・・心配で気になります‥どうしたんだろ‥夢の時間が終わっちゃった(泣)続き待ってます (2016年3月23日 20時) (レス) id: c5bfccd947 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 渉サン玉チャンの粋な計らい・・ホントかっこいいですよね♪そのキモチを受け止めてみっくんが太ちゃんに一生懸命伝えた言葉‥見ていてグッときました(泣)パレードは見れなかったけどふたりにとっては素敵な時間♪という想いが伝わってきました♪もぅすごーく感動 (2016年3月21日 9時) (レス) id: c5bfccd947 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:S・ぴーすけ | 作成日時:2016年2月15日 0時