tell me9 ページ10
「なぜじゃあああああああああ!!!!!!」
笠松さんの席を抜けて、福井さんの元へ向かおうと待機室までの道のりを歩いていると泣き叫ぶような大きな声が聞こえてきた
聞き覚えのある声に私は駆け足で待機室へ向かい扉の前で息を整えると勢い良く扉を開けた
劉「まじ煩いアルモミアゴリラ、私に近寄らないで欲しいアル。」
「岡村オーナー!!!お久しぶりですっ!」
岡村「ううっ、A!!!!
ワシの心に今救世主が現れたぞ!天使じゃ、天使じゃあ!」
劉「キモいアル、Aにも近づかないで欲しいアル」
岡村「ワシが何かしたのか?!
大体いつもいつもワシが来るとバナナを出すのをやめろと言ってるんじゃ、お前らはワシのことをゴリラとでも思っているのか!!」
劉「何言ってるアル、むしろゴリラ以外に何に見えるか疑問アル
あ、A、宮地さんがいらっしゃったアル。今福井がいつものVIPルームで喋ってるアル。」
岡村「人間じゃ!人間!」
劉「…あの人確か、指名被るの嫌いだったアルな…大丈夫アル?」
岡村「おい!無視をするんじゃないっ!」
…岡村オーナーが元気そうでよかった、のかな?
宮地さんは2人の時間を大切にしたいお方だから、指名被りは嫌いなはず
今まで宮地さんがいらっしゃった時にそんな経験もなく、頭を悩ませる
紫原「…Aちーん、
福ちんが早く来いって呼んでるよー。」
「…ごめんね、今行くね!」
紫原「あらら、Aちん悩んでる?」
「ちょっと、ね…」
紫原「大丈夫だってー、なんだかんだで何とかしちゃうのがAちんでしょー、自然体が1番だよ」
「…う、うんっありがとう」
紫原「どーいたしまして
劉ちーん、宮地さんのところまでAちん案内してきてよ」
劉「なんでアルか、お前が行くアル。」
紫原「えー…
VIPルーム地味に遠いんだよねー」
岡村「そんなこと言わずに早く行くんじゃ、
お客様をお待たせしてるんじゃろ?」
紫原「なんか岡ちんに言われると行きたくなくなるけど、
…まあ、いいやー、行こAちん」
岡村「なぜじゃあああああああ!!!!」
劉「モミアゴリラだからアル。」
敦くんの後ろに付いてVIPルームまで向かっていると待機室から岡村オーナーの啜り泣く音が聞こえてきて思わず笑ってしまう
紫原「…岡ちんも諦めればいいのにねー」
「…時には諦めも肝心だよね」
そして私達は福井さんと宮地さんの待つVIPルームへと足を進めた
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作者名:ちっぴー | 作成日時:2015年2月27日 1時