tell me24 ページ25
携帯をさわりながら帰ってくるのを待った…俺の親にも報告したほうがいいよな、苗字も変えた方がいいのか?顔も知らない両親の苗字…いや、もしかしたら両親の苗字じゃないかもしれない、そんな訳のわからない苗字をを名乗らせてるのも可哀想だ。
そして暫くすると髪の毛をセットした白咲さんが出てきた
荒木「ヘアセットもしておいた、これから慣れるまで着替えとヘアセットはここでさせる」
福井「了解っす」
「…福井さん、私変じゃないかなあ?」
福井「何言ってんだ、変なところなんかねぇよ、すっげえ似合ってる」
荒木「A、福井さんじゃないだろ?
…こいつはお前の兄なんだから」
「…あっ、お兄ちゃん!ありがとう!」
福井「…おぅ!」
Aは照れたように笑い、俺も笑みを返すと諸々のお会計をして雅子さんの店を出た
「悪いです!私が払います!」
福井「はいはい、妹はお兄ちゃんに奢られてろ」
「!!…ありがとう!お兄ちゃん」
福井「おう、大事に着ろよ」
「もちろんだよっ!」
そして店に戻り、Aに耳元で「こういった仕事だから店の中でお兄ちゃんはNGな」というとコクコクと頷き、岡村に引き渡す
俺はその間に、俺は両親に電話をかけAついて話すと快く了承してくれた。親父は「辛かっただろうね、たくさん甘やかして上げなさい、会いたいという気持ちはあるがなんせ秋田まで来てもらうのも手間だろうから今度そちらに遊びに行くよ」と言ってもらい、母親は「男所帯だったから女の子が入って来てくれて嬉しいわ」ととても喜んでいた
そして、挨拶を終えた岡村にも事の経緯を話すとわんわんと泣き始め「大切にしてやるんじゃぞ」とこちらも快く了承してくれた
早速店内を回ってもらうと場内指名のオンパレード、正直予想以上の展開でもちろんその日の売り上げはAが断トツ1位
店が終わり、正式に採用を岡村から言い渡されると律儀にボーイ一人一人に挨拶をして回り、一緒に俺の家へと帰った、Aは一緒に住めることに喜んでいて、初めて食べる手作りの料理というものに感動していた。
俺はAに優しく時に厳しく沢山の事を教え、何かあれば全力で守り、些細な変化でも片時も見過ごすまいと何事も支えになろうと全力を尽くしてきた、それはあの頃から変わらず今も続いている
そして、このお店ではAが入店してからずっと不動のNo.1で居続けている、俺は兄としてサポートできればいい、輝き続けるのはAだけでいい
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作者名:ちっぴー | 作成日時:2015年2月27日 1時