tell me17 ページ18
あれは2年前、キャストの出勤表をみて確認をしていると下に小さく、白咲A20:00面接と書かれていた
2日前に白咲Aから面接の電話がかかってきた、電話の対応をしたのは俺だった
彼女はこういったお仕事は初めてで…と緊張しているしているようで安心させるように明るく振舞ったのを覚えている
今、知る限りの彼女のステータスは
・未経験者
・18歳
…以上だ。
何でこの世界に足を踏み入れたのか、金のためなのだろうが理由もなくただ金が欲しいからというやつはこの世界では大体続かない
うちの店は容姿はもちろんだが顔がいいわけじゃやっていけない。志望動機、何か惹きつけるものがあるかどうか、岡村が面接をし1日体験をしてもらい他のボーイ達も観察し決める
この界隈ではうちの店の面接は飛び抜けて厳しいと言われている
そのためうちの店のキャストは皆、意識が高い、生半可な気持ちでやられると最悪いじめに発展してしまいかねない
お客様には最高のおもてなしをしてもらいたいのだ、一人のせいでお店の品格が下がるなど簡単な話だ
いつも通りにレジ金の確認をしていると店のインターフォンがなる、「はい」と取るとか細い声で「あの…すいません、20:00から面接予定の白咲Aです」と時計を見ると19:55だった、「今、開けに行きます」というとインターフォンを切った
…入り口に行くと心底驚いた
清楚感あふれる綺麗な黒髪で、一般で言われるキャバ嬢とは程遠い容姿をしていた
しかし、顔は異常に整っており思わず息を飲む
そこで不審に思ったのか、彼女は「あの…」と再び声をかける
福井「…あ、わりぃ、
面接の担当のオーナーがまだ来ていないから少し待たせると思うんだが面接部屋で少し待っててくれないか?」
「は、はい!」
福井「そんなに緊張しなくて大丈夫だぜ」
「が、頑張ります!」
こりゃ、緊張しすぎだろと思い、俺は面接以外であまり利用されないオーナールームへと案内した
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作者名:ちっぴー | 作成日時:2015年2月27日 1時