〜７０〜 ページ21
結局、この二日間はお互い一切喋らなかった。
あんなこと言っちゃったし当然だろうけど。
顔も見てないし、誰も櫻井くんの話題出さないから、
きっといつか忘れるんだろうな、なんて思った。
だけどそんな気持ちと現実は正反対で。
会ってない時間が増えれば増えるほど、心のモヤモヤも一緒に増えていく。
今彼女といるのかな、とか、あっちは会えなくても平気なのかな、とか。
時々、「あのキスのことがバレれて別れてしまえばいいのに」なんて
ドス黒い感情が沸き上がる時もある。
考えたくないのに。
何でこんなこと思っちゃうの。
せっかくの土曜だっていうのに。
掛け布団を深く被ってため息を吐く。
本来なら今日は櫻井くんに告白する日だった。
だけどあんなことがあったらもう伝えられない。
････休日だっていうのに憂鬱だ。
『智〜。･････って、聞こえるわけないか』
もう寝る気にはなれなくて、何となく智を呼んでみるけど当然返事はない。
いくら隣の部屋だからって聞こえてたら普通に怖い。
とりあえず、喉乾いたしリビングに行こう･･･。
.
.
お茶を勢いよく飲み干して喉の渇きを癒す。
『あ、全部飲んじゃった。････まぁいっか。あとで買ってこよ』
それより今何時だろう、とスマホの電源を入れた瞬間。
ピンポーン
チャイムが鳴る。
････？宅配？私は最近何も頼んでないから智かな？
でも智がネットで買い物だなんて珍しい。
考えてる間にもチャイムは鳴り続けている。
不思議に思いつつ慌ててドアを開けた。
『は〜･････い････』
「おっせぇ。何回押したと思ってんだよ」
･･･櫻井翔くん。
は？え？待って？何でここに？
幻覚？好きすぎてもはや幻覚見えるようになった？
「髪ボッサボサじゃん。寝起き？」
クスクス笑いながら私の髪を梳くその手の感触は確かで
幻覚じゃなく、本物なんだと認識する。
････好き。この顔が、この声が、この笑みが。
どうしようもなく、好き。
きゅうっと胸が締め付けられる。
････さよならなんて簡単にできない。
気持ちを消すなんてことも出来るわけないのに。私の馬鹿。
『どうして･････』
「空いてる日あるかって聞いてきたのはそっちだろ。明日は先約があるし、話すなら今日しかねぇの」
『でも私、』
「いいから着替えてこいよ。ちゃんと待ってるから」
『･･････うん』
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とも(プロフ) - 佐倉ちゃん頑張れ！もう一押しだ(￣▽￣;)佐倉ちゃんには可哀想だけど…智くんの為に頑張って！ (2020年2月24日 8時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 翔潤さん» コメントありがとうございます！彼女に寄り添い、そうして想ってくださってとても嬉しいです。まだまだ物語は続きますが、三人がどういった行動を取るのか、そしてどんな結末を迎えるのか、楽しんでいただけると幸いです！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - ここは、智くんが男気を出して、翔くんのもとに、送り出して欲しいなって。彼女の翔くんへの思い、紡いで欲しいって。勝手な事を書いて、本当に申し訳ありません。彼女の翔くんへの気持ちを思うと、どうしても投稿せずには、いられませんでした。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
翔潤(プロフ) - 初めまして。私としては、翔くんと結ばれて欲しいです。智くんと付き合っても、彼女の心の傷は癒えないし、どれだけ、智くんが言葉や態度で示しても、幼なじみだから、同情で付き合ってるんじゃないかって、疑心暗鬼になってしまうと思うんです。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2ca84f8a36 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 私の、じゃなくて私もでした← 誤字・・・・ (2020年2月16日 16時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年2月8日 1時
