〜２４〜 ページ24
そもそも、何故智の距離の感覚がこんなにもおかしいのか。
近いのは幼稚園の時からだったけど、異常になったのは高校の時からだった。
.
「本当に大野さんとは付き合ってないの？」
いつだったか･････記憶が確かなら、私が高校二年生の時。
当時高校一年生、後輩である相葉くんに聞かれた。
何百回も聞かれたありきたりな質問に、思わずため息を漏らす。
付き合っていない、と言うと「嘘だー」とか「照れてるの」なんて冷やかされるし、
めんどくさくなってそうだよ、と言うと「お似合いだよ」と冷やかされる。
どっちにしろ私達は冷やかされるのだ。
私と智がどんな関係だろうと放っておけばいいのに。
っていうか雰囲気で分かってほしい。
私達はあくまで家族？兄弟？まぁそんな感じの関係であって
決して甘い男女の空気はないでしょ。
男女が仲良いとすぐに「付き合ってる」って認識するの本当に鬱陶しい。
何なの？年中盛ってんの？恋愛脳め。
＿＿＿＿＿＿＿大体智も智だよ。
いつも突然、私の怒りは智へと向かう。
智がちゃんと否定しないから。曖昧な返事ばかりするから。
人前で手握ったり、今日の晩飯肉じゃがらしい、とか話したり。
可愛いよとか好きとか普通に言うから！みんな勘違いするの！！
『付き合ってないよ。見て分かるでしょ』
「いやいや分かるわけないよ！大野さん、Aちゃんによく「可愛い」って言うし、それに対してAちゃんも「知ってる〜」って笑いながら言うじゃん？あれ誰が聞いても恋人の会話だよ？」
『幼馴染の会話でしょ』
「え〜？あ、それに！大野さんが告白断った時も、Aちゃんが理由だったしねぇ」
『･･･は？なにそれ。いつの話？』
「え？知らないの？大野さんが「Aのことが好きだからごめん」って断ったって有名だよ？」
『は？いや、マジで意味分かんないんだけど。ごめん、ちょっと席外す』
「ど、どうしたの？」
『智殴ってくる』
「何で！？」
ラインで場所を聞くと、食堂の前に設置させてるベンチで二宮くんを待ってる、と返ってきた。
相葉くんの制止を無視して廊下を走る。
智は何を考えてるの？一体何がしたいの？
その時は嬉しい、という感情よりも、悲しい、ムカつく、という感情でいっぱいだった。
「！あ、A。急に「そこで待ってて」なんてビックリしたじゃん。どうし＿＿＿＿＿＿」
『智の馬鹿！最っ低！！』
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みかづち(プロフ) - ねいさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも皆様に楽しんでいただけるようなお話にできるよう、頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年1月26日 2時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - みかづち様初めまして。小説の方、何度も読み返すほど、とても楽しく拝見させて頂いております。今後の展開がとても楽しみです。お忙しいとは存じますが、お身体の方大切になさって執筆の方頑張って下さい、応援しております。 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - うめさん» ありがとうございます〜！早く更新できるよう頑張ります^^ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 愛梨沙さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 今、一番更新が楽しみです！ (2020年1月23日 20時) (レス) id: 789396462d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年1月18日 15時
