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月「逃げて」
「え？」
月「逃げて」
「いやいやいやいや…んな無茶な」
月「はやく」
「無理でしょ！！運動部相手に勝てる訳ないよ？！？！」
月「アメリカの叔父さんにパルクール教えてもらったんでしょ？！」
「待って！！私女だからね？！？！」
月「女ってどこ」
「死ね」
烏野バレー部が迫ってくる前での会話とは思えない言い争いをしてる私達。
時々後ろを伺いながら物凄い嫌そうな顔をしている蛍を見る限り逃げた方が良いのはわかるが、現役運動部男子への勝算はないから無駄な足掻きはしたくないのが本音。
月「チョコ…あげるから」
「は？」
月「カカオ85%のチョコ」
「よっしゃ逃げたる」
カカオ85%のチョコは私の大好物だ。
負け戦だがしたかない…やるだけ逃げるしかない。
だってチョコのためだもの！！！！！！！！
月「…頼むよホントに」
任せろの意を込めて肩を叩くと嫌な顔された、解せぬ。
月「じゃあ僕も時間稼ぐから逃げて」
と、私の頭をポンポンと叩く。
普通の女子ならドキッとするのだろうが、生憎私は祐樹で免疫がついている。
補足するが決してビッチちゃんでは無い。
それどころか彼氏いない歴イコール年齢だから、うん。
烏野バレー部「月島が女子を撫で撫でしてる？！」
月「あ」
「余計なことするから…はぁ、逃げるね」
月「ごめん、よろしく」
逃げよう、出来る限り。
目つきの悪い黒髪さん「あ、逃げた」
坊主さん「逃すなぁぁ！！月島の弱みを握るチャンスだぞ！！！」
オレンジ君「月島の…弱み((ｺﾞｸﾘ」
眉毛さん「日向？！」
うわあああああ！！！！！！
なんか！！！追いかけてきた！！！！！オレンジ君追いかけてきたんだけど？！？！？！
くっそ！！！逃げ切ってやるううう！！！！！！
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作者名：sk.y | 作成日時：2015年1月10日 18時
