六十話 ページ11
「ねぇねぇ…歌わないんですか…?」
寂しそうな声でものすごく聞かれる。
なぜそこまで歌ってほしいのだろう。
というかうまい人達に先に歌われて歌う気にはなれない。
『やだ』
「そんなぁっ…!」
私が断ればその場にしゃがみこむまふまふ。
そこまで聞きたいものなのか…と驚く。
別に大したものでもないのに。
「お願いしますっ!お願いしますからぁっ!!!」
「まふ諦め悪いな…」
「今回ばかりは聞きたいんです!!!」
「…水蓮…これ歌ったほうが早そうです」
姫にそう言われたので渋々歌った。
確かに歌ったほうが早かったな。
「下手なんかじゃないてます!とても上手ですよ!?」
『おっ…おう…ありがとう…』
こうやって褒められると照れてしまう。
少し暑い。
『私歌よりも魔術のほうが得意だったんだが…』
「!みたいです!」
『海に入れなさそうだからだめ』
「そんなぁ…」
「流石に魔法は見せられませんね…w」
「うぐ…」
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年12月26日 15時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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