第12話 ページ12
『にちゃ』
ｼﾙｸ「ん〜〜〜」
『にーちゃっ！』
ｼﾙｸ「なに…」
『おーちーてー！』
四人は帰宅し、そこから明日の予定を確認して少し未編集の動画を触り就寝したのだが、腹の上に感じる重みと自分を呼ぶ可愛い声に目が覚めた。
外は明るいが時刻はまだ早朝五時。
ｼﾙｸ「俺より起きるの早ぇ…さてはお前もショートスリーパーだな？」
『あーっ、おちたぁ』
ｼﾙｸ「おちたぁって起こしたのお前」
大きな欠伸をしてAを抱き上げリビングへ。
自分は今からシャワーを浴びるからとAを座らせてジュースとスティックパンを渡す。
食べながら動かないように自分達の動画を流して頭をぽん、と撫でた。
ｼﾙｸ「兄ちゃん風呂行くから大人しくご飯食べててな」
『うん！』
ｼﾙｸ「ジュースは零すなよ」
『うん！』
ｼﾙｸ「よし、いい子」
子供向けアニメより自分達の動画の方が好きなようで、そんな所も嬉しくてつい顔がニヤける。
今日の予定は午前中打ち合わせ、午後から撮影。
打ち合わせへ出掛けている間Aはマサイに託す。
ｼﾙｸ「お、ご飯食べた？」
『たべた！』
ｼﾙｸ「んじゃあお出かけの準備な」
『おでかけー？』
ｼﾙｸ「マサイのお家でお留守番、出来る？」
『にちゃは？』
ｼﾙｸ「兄ちゃんはお仕事」
『おちごとかぁ…』
ｼﾙｸ「早く帰ってくるからんな顔すんな」
少し寂しそうに俯く小さい頬っぺを優しく摘んだ。
朝の身支度も終えて時刻は九時。
寝癖付きのマサイにAを預け、シルクは事務所へ出掛けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 612人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：憐
| 作成日時：2018年7月13日 4時
