第13話 ページ13
『ましゃー』
マサイ「ん?」
『あそぼぉ』
マサイ「今日はね、遊ぶんじゃなくて買い物行くよ」
『かいもん?』
マサイ「うん。マサイとデートしよっかお嬢」
『でっと!』
マサイ「デートね」
シルクに頼まれたA用の日用品を買いに行く。
Aには麦わら帽子を深く被せ、自分は何時ものキャップを装着。
タクシーに乗ってショッピングモールへ。
マサイ「さて…お嬢、迷子になるから手繋いで」
『ん!』
マサイ「まずはー、こっち」
手を繋いで歩いているものの、身長差で常にマサイが屈む体勢なので、気付けばAを抱いて歩き回っていた。
当の本人はいつもより高い目線にはしゃぎ気味。
首に腕を回し背後の景色を見ているAの背中をぽんぽんと撫でる。
『ましゃ!』
マサイ「何?下りるの?」
『あっちー!』
マサイ「あっち?あぁ、ゲーセンか。だめー」
『やー!あっちー!』
マサイ「お買い物終わってから」
『むーっ』
マサイ「そんな怒り方何処で習ったの?」
頬を膨らまして怒るAの頬をつつく。
ご機嫌斜めになり始めているAを宥めながら、次の店へ。
全ての買い物を出来るだけ早めに終了させ、フードコートでジュースを買い休憩。
Aの行きたがっていたゲーセンに寄るのもありだが、今はジュースに夢中で忘れているだろうし、かと言って帰るにはまだ早い。
どうするか悩んでいると、丁度いいタイミングで鳴る電話。
マサイ「もしもし?」
ンダホ「あ、マサイ?買い物終わった?」
マサイ「お嬢のはね。今から自分の買い物しようか悩んでた」
ンダホ「じゃあ丁度いいや、俺もそっちに用事あるから合流していい?」
マサイ「うん、待ってる」
ンダホも来るということで買い物はもう少し続行。
しかし時間的にも眠くなってきたAは、マサイにだっこを要求する。
『ましゃ、だっこ』
マサイ「眠いの?ジュースは?」
『ましゃの』
マサイ「俺はジュース要らないよ」
目を擦り始め我慢出来なくなってきた様子のAを仕方なく抱き上げて、残したジュースも飲み干し、店に着いたンダホを迎えに歩いた。
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作者名:憐 | 作成日時:2018年7月13日 4時