番外編 �� ��(太宰治side) ページ20
一通り話を聞き終え、私は溜め息と共に口を開く。
「……それで、小さくなった真理を此処に連れて来た所までは解るよ」
聞いた限りでは首領も姐さんも頼れる状態ではないようだし、原因が異能力である可能性も捨て切れない。
「中々悪くない判断だ、只一点を除けばね」
「──如何して君まで私の部屋に居座っているんだい？」
そう、今私の目の前に居るのは真理だけじゃない。
どう云う訳か中也まで居るのだ。
当の本人はと言うと、不機嫌さを隠しもせずに此方を睨み付け言い捨てる。
「この状態の
幸い精神はそのままらしいが、何かあったら後で首領と姐さんが怖えしよ」
……まあ、確かに。
彼の二人は真理を目に入れても痛くなさそうなぐらいには気に入っている節があるし、今の状態の真理に何かあれば面倒な事になるであろうことは容易に想像出来る。
それはさておき。
「ねえ、真理」
「あ？」
「先程から気になっていたのだけれど、一体何をしているんだい？」
人の背中によじ登ったりして。
「ふたりをみおろそうとおもって」
「へぇ……」
「？」
私は真理を抱える。
「良いよ。
但し──これに耐えられたら、ね」
言い終わると同時に回転を加える。
外見が幼いとは言え中身は真理。
手加減はしない。
……回り出す時に一瞬、中也が何かを言いかけた様に見えたのは気のせいだろうか。
番外編 �� �あ�←番外編 �� ��(中原中也side)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fiest(フィエスト)(プロフ) - 雨宮さん» お返事遅れましてすみません。雨宮さん、コメントありがとうございます。まだまだ続きますので、もしよろしければ気長にお付き合いください。 (2022年12月25日 23時) (
レス) id: ecf63f7120 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 - 面白いです。これからも楽しみにしています。 (2022年11月15日 10時) (レス) @page41 id: 27a6582a0d (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - ゆめのさん» ゆめのさん、コメントありがとうございます。大変な亀更新ですがちまちま作っていくつもりですので良ければお付き合いくださると嬉しいです。 (2020年4月25日 21時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月17日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - 怪盗MOON さん» MOONさん、再度感想を寄せてくださりありがとうございます。己の好みに従った結果こうなっちゃいました……wちまちま更新してますのでゆっくり待って頂ければ幸いです！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fiest(フィエスト) x他1人 | 作成日時：2018年6月5日 18時
