番外編 �� ��(尾崎紅葉side) ページ18
「……これで終わり、かのう」
報告書を書く手を止める。
書類仕事で一日が潰れる等何時振りであろうか。
久しく無かった作業の所為か、酷く肩が凝る。
「ん？」
帰り支度を整え、荷物に手を伸ばしたと同時に携帯が着信を告げた。
普段であれば付けられている筈の
『真理ちゃんが大変だ』
文字の意味を理解すると同時に部屋を飛び出す。
「真理っ！」
一体、真理の身に何が起こったと言うのだろう。
次々と悪い想像が脳裏を過ぎるが足は止めず執務室への道を只急ぐ。
程なく首領の執務室へと辿り着く。
扉の両脇に控える黒服たち。
普段であれば挨拶のひとつでもする所だが今回はその暇も惜しい。
「首領！！」
ノックも無しに扉を開いた。
「真理は！？真理は無事なのであろう！？」
ゆっくりと、首領が振り返る。
その左手は何故か口元──というより鼻の辺りを押さえている様であった。
「嗚呼……紅葉君…………」
何処か陶然とした声音。
本当に、一体何があったと言うのか。
「……」
不意に、声が聞こえた。
出処は部屋の奥らしく、
………………エリス嬢とはまた別の声じゃ。
真逆。
「──」
口を開こうとした時であった。
「こーよーねぇさんっっ！！」
軽い衝撃。
見れば小さな影が私に抱き着いていた。
「オレ、」
それは顔を上げ、正面から私を見詰める。
無造作に伸ばされた黒髪、宵の闇を閉じ込めた大きな瞳。
間違えようもない。
「オレ、ちっちゃくなっちゃったんだけど！！！」
嗚呼…………確かにこれは大変じゃ。
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fiest(フィエスト)(プロフ) - 雨宮さん» お返事遅れましてすみません。雨宮さん、コメントありがとうございます。まだまだ続きますので、もしよろしければ気長にお付き合いください。 (2022年12月25日 23時) (
レス) id: ecf63f7120 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 - 面白いです。これからも楽しみにしています。 (2022年11月15日 10時) (レス) @page41 id: 27a6582a0d (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - ゆめのさん» ゆめのさん、コメントありがとうございます。大変な亀更新ですがちまちま作っていくつもりですので良ければお付き合いくださると嬉しいです。 (2020年4月25日 21時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月17日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - 怪盗MOON さん» MOONさん、再度感想を寄せてくださりありがとうございます。己の好みに従った結果こうなっちゃいました……wちまちま更新してますのでゆっくり待って頂ければ幸いです！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fiest(フィエスト) x他1人 | 作成日時：2018年6月5日 18時
