第21話 ページ24
目的地の周辺に着いた。
ここから先はオレ一人で行動することになっている。
別に、手を下すのがオレ一人であれば拠点の目の前まで案内してもらっても問題は無いらしいが、流石にそれでは目立ってしまう。
そうなるとターゲットにこの襲撃を悟られる危険性を高める事になる。
それを回避する為だ。
オレは車から降り、薄い宵の闇の中を目的地に向かって歩き出した。
程無く、移動中に受け取った写真と同じ建物を見つけた。
裏手へ回り込む様に近付きつつ、確認する。
……間違い無い、ここだ。
建物の周囲に人気は無い。
すぐに騒ぎになる様な事は無いだろうが、中から誰かが出て来たら厄介だ。
手早く済ませてしまうに限る。
そう思い、任務を遂行するべくオレは建物の壁に触れる。
後はこの三ヶ月間やってきた通りに異能力を発動させるだけ。
……これから、人を殺す為に力を使うのだと言うのに、心は不思議な程に落ち着いていた。
「……」
目を閉じ、一度大きく深呼吸をする。
ゆっくりと目を開ける。
そして、念じる。
『
建物を包む黒い閃光。
一瞬で窓ガラスが融解し、壁や天井は炭化する。
残ったのは、辛うじて原形を留めた建物の残骸のみ。
「…………終わったか」
これで任務は完了の筈だ。
念の為に建物の中に生者の気配が無い事を確かめ、車が待つ場所へと戻る為、オレは静かに踵を返した。
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fiest(フィエスト)(プロフ) - 怪盗MOONさん» コメントありがとうございます。不定期更新になっていますが頑張ります！ (2019年12月29日 8時) (
レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - 怖い！姐さんが怖い！けど面白い！頑張ってください！ (2019年12月28日 19時) (レス) id: a4bcfb41fb (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - はらさん» ありがとうございます。外しておきました！ (2018年4月23日 10時) (レス) id: c32790ae98 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月22日 22時) (レス) id: 3032af9fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fiest(フィエスト) x他1人 | 作成日時：2018年4月22日 21時
