【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ13)

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お礼ページ13

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私たちがコタンの中心部へ向かうと
アイヌの女性たちが殺された偽アイヌの男性を埋葬していた

アシㇼパ「私たちも手伝おう。」

私たちもクワ(クㇷ゚カ)を持って地面に穴を掘り
偽アイヌの男性を穴に埋める

杉元「熊岸長庵がアイヌになりすましてコタンに潜伏していたとは...」

杉元「土方歳三たちも今頃熊岸が樺戸監獄にいないことを知ったかもな。」

杉元「でも俺たちが熊岸の死体を埋めてるなんて夢にも思わんだろう。」

熊岸長庵って確か...

『家永さんのお知り合いの方ですよね。』

『月形の樺戸監獄に収監されている贋作師の...』

彼もアイヌになりすましてコタンに...

牛山「あのニセ村長は網走監獄の脱獄囚だった。」

杉元「本当か!?」

アシㇼパ「熊岸が網走監獄から脱獄してきた鈴川聖弘という男に監禁され、贋札を作らされていると言っていた。」

杉元「そいつは今どこに...」

牛山「手を縄で拘束してアイヌの女に引き渡した。」

網走監獄の脱獄囚である鈴川聖弘という男が仲間とアイヌコタンに潜伏して
その間に樺戸監獄にいた熊岸長庵を脱獄させて贋札を作らせていたのか...

アシㇼパ「イナンクル」

『はい。』

アシㇼパ「コタンの女たちが服を見繕ってくれるそうだ。」

『本当ですか?』

着替えの服がないから本当にありがたい
私はコタンの女性たちの元へ行き服を見繕ってもらうことにした

コタンの女性たちは私が偽アイヌの男性たちとひとりで戦っている姿を見ていたようで
私にありがとうと何回も感謝を伝えてきた

丁寧に手当てまでしてもらい、綺麗なマタンプㇱやアットゥシなど
ズタズタに斬られてしまった衣装一式を全て見繕ってくれた

〝勇敢に戦い、立ち向かう姿に勇気をもらった〟

〝これは私たちからのお礼だ〟

アイヌの女性たちからそう言われ
私が何度断ってもその手を下げることはなかった

今までは動きやすさを重視して男性のような着方をしていたけれど
コタンの女性たちに女性の着方で着付けられたから少し新鮮...

新しい服に着替え終え
埋葬を手伝おうとクㇷ゚カを持って杉元さんたちの方へ向かう

アシㇼパ「ピㇼカメノコ...」

牛山「嬢ちゃん...綺麗になったな。」

『ありがとうございます。』

みんなの元へ向かうとアシㇼパとチンポ先生が綺麗だと言ってくれた
ピㇼカメノコや綺麗だなんて私には勿体ない言葉だ

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