そばにいさせて。 (ページ9)

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サバイバル演習④ ページ9

「例えば、、、」

『え！？___っ！』

腕をぐいっと引かれバランスを崩した私の首元
カカシさんが苦無を当てる

「サクラ！ナルトとサスケを殺せ！
でないとAは死ぬぞ！」

「え！」
「ええ！？」
「！」

「人質をとられた挙句、無理な二択を迫られ殺される
任務は危険なものばかりだ」

苦無を下ろしてくれたカカシさんは
大きな石の前まで行くと

「これを見ろこの石に刻んである数多くの名前
これは全て里で英雄と言われている忍者達だ」

ナルト君がその石に自分の名を刻んで英雄になる！と
笑顔で言い切る。

「ただの英雄じゃない、、殉職した英雄達だ」

カカシさんの言葉にナルト君の表情も曇った。

「、、、これは慰霊碑だ
この中にはオレの親友の名も刻まれている」

沈黙が続いたのは数秒で、
くるりと振り返ったカカシさんは私の隣まで来ると
最後にもう一度だけチャンスをやると言った。

「昼からはもっと過酷な鈴取り合戦だ
挑戦したい奴だけ弁当を食え！
ただし！ナルトには弁当を食わせるな！」

「うぇ！？」

「ルールを破って1人昼飯を食おうとした罰だ」

『だから縛られてたの』

「もし食わせたりしたらそいつをその時点で失格にする
ここではオレがルールだわかったな」

途中で口を挟んだからなのか私の頭を叩いた後
カカシさんは居なくなった。

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お弁当を食べているとナルト君のお腹が盛大に鳴った。
思わず笑うと酷いってばよAちゃん！と怒られたが、
顔を真っ赤にして言われても怖くない。

『はい、口開けて』

「え？」

「駄目よ猫間さん！ナルトにお弁当あげちゃ！
失格になっちゃうわよ！」

『このお弁当美味しいんだよね』

「「はあ？」」

『、、、あー、えっと
ただ、もう一度このチームで挑戦したいなあって』

場違いなことを口走ってしまい上手く笑えているか分からないが口角を上げる。引き攣ってる気がする。

「、、、ほらよ」

「ちょっと！サスケ君まで！」

「大丈夫だ今はあいつの気配はない
昼から鈴取りに行くのに足手纏いになられちゃ困る」

ナルト君にお弁当を差し出すサスケ君。
サスケ君を見た春野さんもナルト君にお弁当をあげていた。

「ありがとう」

「お礼はいいから早く食べなさいよっ」

『じゃあ縄解くよ___「お前らぁああ！！」うわっ！！』

私達の前に現れたカカシさんは怖い顔から一転、
にこりと笑い私達に告げた。

「ごーかっく♡」