サバイバル演習�� ページ8
はじめの場所に戻るとナルト君が丸太に縛られていた。
「、、、この演習についてだが
まあ、お前らはアカデミーに戻る必要はないな」
にこりと笑いながらそう言ったカカシさんに
俯いていた顔を上げる。
「じゃあさ！じゃあさ！オレ達！」
「やったー！」
ナルト君と春野さんがはしゃいでいる。
「そう、、、お前ら忍者やめろ！！」
「え？」
「忍者やめろなんてどう言うことだよ！？
そりゃあ鈴取れなかったけど！なんでそこまで言われなきゃなんねぇんだよ！！」
腰に手を当てカカシさんは淡々と続ける。
「どいつもこいつも忍者になる資格も無い
ガキだってことだよ」
「っ！」
サスケ君が苛立ったままカカシさんに向かうが
サスケ君の腕を掴み前に回りこみ止めた。
「邪魔だ退け！」
『ちょっと待って！こんな事しても____』
「はぁ、、だからガキだってんだ」
『！！』
カカシさんは私を取り押さえると低い声で叫んだ。
「お前ら忍者舐めてんのか？
この演習の合否を判断する答えがまるで分かってない」
「答え？」
「何でフォーマンセルでこの演習してると思ってんだ
お前は気付いたことあるよな？」
『、、、協力し合うこと(このまま話すの！？)』
「そう チームワークだ。今頃気付いても遅いけどな
まあ、4人でオレに向かってくれば鈴取れたかもな」
残念だったなあとカカシさんは煽るように言い、
春野さんやナルト君はチームワークを試すといっても
鈴が3つしかないから1人は失格確定で仲間割れが起きると答えた。
「当たり前だ！これはわざと仲間割れが起きるように
仕組んだ試験だ。この状況下でもなお自分の利害に関係なくチームワークを優先できる者を選抜する、、それが目的だった」
「、、、それなのにお前らときたら
サクラ！お前は目の前にいるナルトではなく
何処にいるかも分からないサスケばかり気にかけていた。
ナルト！お前はひとり独走するだけ。
サスケ！お前は2人を足手纏いだと決めつけ個人プレイ。」
カカシさんは私を立ち上がらせると
「唯一惜しかったのはAだな」
「なんで？」
「どういうこと？」
「お前ら、、、
Aに協力して鈴を取りに行こうと言われただろ？」
ハッと気付いたように3人の目が向けられた。
「任務は班でおこなう。確かに忍者にとって卓越した技能は必要だ。だが、それ以上に重要視されるのはチームワーク！チームワークを無視した個人プレイは仲間を危機に陥れ殺すこともある！」
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年10月16日 9時
