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竹早くんと出会ってから早一週間。
彼はあれから毎日部活終わりにここに来ていた。

今日も店の窓を開け、風に揺られながら本を読んでいれば、聞きなれた声と一緒に風鈴の音が鳴った。


「竹早くん、今日も来てくれたんだ」


そう言えば竹早くんは少し照れくさそうな顔をして、
今日はあって欲しい人がいるから、と。
...あって欲しい人?
きっと竹早くんのお友達なんだろうと思考を巡らせていれば、店の入り口から声がした。

「なあ、静弥...何やって、...A」

そこに立っていたのは和テイストな感じの鳴宮くんだった。

「...鳴宮くん。...竹早くん、私に合わせたい人って鳴宮くんのこと?」


私が問いかけた竹早くんはどうして知ってるんだ、という顔をしていた。
初めて会った時と同じようにフリーズしている。

「でもまさか、静弥が俺に合わせたい人がいるっていうから来たけど、Aだったんだ」

「私も驚きだよ、」

「ねえ、二人はどういう関係なの?」

俺とAは...と鳴宮くんが説明していた。
簡単に言えば、私と鳴宮くんは教えてもらっていた弓道場が同じだった。
というだけ。愁もいたなぁ。私が弓道始めたのも、愁が一緒にやらないかって言ったからだっけ。

「へぇ、そうだったんだ。湊と一緒だったってことは...」

「西園寺先生のところだよ」


そうなんだ、と微笑んだ竹早くん。
愁も一緒だったんだ、と鳴宮くん。


「愁って言えば...Aと愁って従兄弟って聞いたんだけど」

「うん、そうだよ。小さい頃からよく遊んでたんだ。そう言えば、鳴宮くんに話したことなかったっけ、私が弓道始めたの、愁が誘ってくれたからなんだ。」


そうなんだ、と私と愁が従兄弟だということに驚いた竹早くん。
また、私が弓道を始めたのは愁がきっかけという事に驚いた鳴宮くん。
二人揃って似たような驚き方だ。


「ねえ、鳴宮くん。幼馴染がいるって、もしかして竹早くん?」

「うん。正解。」


うん。確かに。幼馴染っていう感じするもんなぁ、
二人本当に仲よさそうだし。

それから暫く、他愛もない話をしたり。
この時間がどうしようもなく楽しかった。

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つな - 作者さんのお名前は鬼滅からですね。いつかツルネとキメツ学園のコラボ夢小説とか読んでみたいです。 (2020年12月12日 11時) (レス) id: 67b83bb171 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗花落 | 作成日時:2019年1月14日 12時

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